報告がだいぶ遅くなってしまいましたが、第10回「オレカテ」の後記です。
遅くなるのはいつものことですが、一応の言い訳としては開催日である9月20日の翌々日から韓国出張だったりして、なんだかドタバタしていたのが理由です。つい先週末も出張でしたし、明後日から「まんぷくツアー」で2週間弱の出張。11月下旬からも出張なので、今年は例年よりも日本を空けていることが多い気がします。
……というのを更新が途絶える言い訳にしていてはダメなんですけどね。
冒頭の写真は、食事会の最後に撮らせていただいたもの。姜連淑先生(左)と、佐野良一先生のツーショットです。
ちなみに会場となったのはコチラのお店ですが、冒頭で「新大久保で大人数の宴会が必要になったとき、まず思い浮かべる店のひとつがこちらです」と書いているのは、この食事会の場所探しに苦労していたからでもあります。
最終的には40数名でしたが、一時は60名を超えるかもしれないという大所帯。新大久保に山ほどある韓国料理店の中でも、それだけの宴会を開催するとなるとけっこう悩むものです。
さて、こちらが勉強会の様子。
いつもとは違い、第10回の記念回ということで初めて尽くしの特別企画。
先生がおふたりで対談形式の講座というのも初めてであれば、会場をいつもの新大久保でなく、韓国文化院のハンナレホールにしたのも初めて。定員も20名から50人と大幅に増やし、最終的には関係者を含めて70人近くがご覧のように集まりました。
会場の設営から、参加者の誘導、受付の補助など、たくさんの方にボランティアで手伝っていただき、たいへん感謝しております。みなさまのおかげで開催できた第10回。そして、第1回が昨年9月16日だったので、めでたいことにオレカテの1周年記念でもありました。
手元の集計で、これまでに参加なさった方は160名以上。
みなさまのおかげでこれまで回を重ねてきました。第10回はひとつの節目ですが、これを通過点として今後もさらに充実した会にしていきたいと思います。
今回の講座は「食」がテーマでした。
韓国の年中行事をキーワードとしつつ、「韓国の食の今と昔」について語っていただくという内容。ご覧のようにスライドも見ながらでしたが、冒頭で出した茶礼膳(ご先祖様に供える旧正月の料理)の写真を見て……。
「料理の並べ方が決まりに則っていない!」
という鋭いご指摘があったり。
僕が知人宅で撮ったものでしたが、普段なかなか知ることのできない儀礼の基礎知識について細かく解説していただけたのは貴重な機会でした。
秋夕(旧暦8月15日)の話から始まって、冬に備えてキムチを漬けるキムジャンの行事、醤油や味噌などの醤(ジャン)造り、大晦日の年越し行事、そして旧正月の行事。途中、あちこち脱線しながらポッサムキムチ(魚介類を具にした包みキムチ、보쌈김치)の話に飛んだり、冷麺やチャジャンミョン(韓国式のジャージャー麺、짜장면)の話に飛んだりもしなが、ふむふむと勉強になりつつ、笑いも絶えない2時間でした。
こう言っては失礼ですが、掛け合い漫才のような瞬間もありましたね。
時間が許せば1年分をやりたかったのですが、春から夏にかけてはそこまで大きな行事もないので下半期を中心に。残りはまたの機会があればということで終了しました。自分が食を専門としているだけに、もしかしたら深すぎる話もあったかなと心配しましたが、アンケートを見る限り、もっと聞きたいという声が多くホッとしました。
今回の話をしていただくにあたり、年中行事をテーマにしたのは、韓国料理の中でもいちばん変わらない部分との意図があったのですが、それがゆえに今と昔のいい比較にもなったのではと思います。キムジャンのときに昔はゴム手袋なんかなかったので、ゴマ油を手に塗って刺激物から守ったとか、旧正月のトックッ(雑煮、떡국)はキジのダシを使っていたとか、同じように見えても少しずつ違っている部分が垣間見えたのも面白い部分でした。
改めまして、貴重なお話をしていただいた両先生に感謝致します。
さて、そんなオレカテは来月に第11回が控えています。すでに募集が始まっており、第2部は満員ですが、第1部はわずかですが残席3ほどあります。
講師はラジオDJのみんしる先生。「韓流イベント」をテーマに司会の立場から、その裏側についてお話いただく予定です。
将来的に司会をやりたい方はもちろん、イベントの裏方として働きたい方、人前で話をする機会のある方、そして純粋に韓流イベントをより楽しみたい方も、ぜひご参加くださいとのこと。こちらも貴重なお話がたくさん伺えそうです。
詳細と申し込み方法については以下のページをご確認ください。
第11回「オレカテ」(講師:みんしるさん)
https://www.kansyoku-life.com/calendars/orekate011