新大久保で大人数の宴会が必要になったとき、まず思い浮かべる店のひとつがこちらです。
20~30名ぐらいであればけっこうどこでも入れますが、それを超えてくると選択肢が急に狭まるんですよね。そんな大勢の宴会を頻繁にやるような人はごく少数だと思いますが、新大久保にあって「100席!」あるというのは心強い限りです。また店が広いというのは……。
「イザというときに入りやすい!」
というメリットにもつながります。混雑した週末の2次会で、ふと見るとメンバーが15人! といった状況はもう少しあるかと。そんなシチュエーションでこの店のお世話になったことは1度や2度じゃなかったりします。
まあ、広いといっても人気店なので、結局入れなかったり、待ったりということもあるのですが、席数が多いぶん回転はそこそこ速いがありがたいことろです。
そして、もうひとつ。
この店で嬉しいのは「マッコリが安い!」というところですね。もともとマッコリ販売会社の経営なので、他店よりもリーズナブルに飲めるのが大きな魅力。生マッコリの場合で1リットル1500円、ランチだったら1300円。生マッコリは750ミリのボトルも多いので、1リットルでこの値段というのは良心的です。
ちなみにこの写真は以前に取材として撮影したものですが、中央に配置されているのは人気メニューのひとつテジカルビ(豚カルビ、돼지갈비)。
個人的なお気に入りでもあり、この店に来るとよく注文します。
ここの料理長さんがソウルの「コンバウィ」という焼肉店の出身(Twitterでは韓定食店と書きましたが、改めて確認したら焼肉店でした。訂正します)で、タレ関係はたいへん得意とするところ。フルーツをたくさん使うことで、まろやかな甘さに仕上げているのが特徴です。
……というところまでが前置きで。
その料理長さんから、
「新メニューに牛カルビを加えました!」
という連絡をいただき、ランチのタイミングで足を運んできたというのが本題です。
先のテジカルビは「二東(イードン)豚カルビ」という名前でメニューに載っており、二東というのはマッコリの銘柄名(現在はにっこりマッコリも併用)であり、会社名でもあり、そもそもはマッコリの生産地でもあります。そしてまたカルビでも有名な土地柄なのですが、基本的に二東カルビといえば牛なんですよね。
その背景については、新刊『八田靖史と韓国全土で味わう 絶品!ぶっちぎり108料理』の33ページに詳しく出ていますが、新大久保店のオープン当初から……。
「二東なのに牛カルビはやらないんですか?」
という話をしていました。
まあ無責任な立場からの勝手なリクエストだったのですが、それがこのほど実現してめでたい! というのがこの記事の主たる内容です。
値段のほうも、1人前(1本、エビ1尾付き)でランチ価格1500円(夜は1780円)ならまあまあ。本場の二東カルビはどさっと山盛り出てきて激安(ただし牛肉は外国産)というのが売りですが、さすがにそこまでではないにせよ、頑張っているなぁという設定だとは思います。
ともあれ二東カルビをつつきながら、二東マッコリを飲むというのは間違いなく本場スタイルなので、そのあたりにロマンを感じる方にはオススメです。
ところで、この日は2人ランチだったのですが、メニューとにらめっこした結果、同じ1500円でお得なセットを発見。
サムギョプサル(豚バラ肉の焼肉、삼겹살)1人前……は牛カルビで焼き板が置けなかったため、焼いたものが鉄板で出てきましたが、それに加えて……。
エビの味が効いたスンドゥブチゲ(柔らかい豆腐の鍋、순두부찌개)に、ごはん、副菜などがついて1500円でした。スンドゥブチゲは冷麺(냉면)、石焼きビビンバ(돌솥비빔밥)にも変更可ということで、これを頼んでいる人たちは回りの席にも多かったですね。
調子に乗ってカルビタン(牛カルビのスープ、갈비탕)なども単品で追加をしたため、ランチにしてはやたら贅沢な食卓となりましたが、おかげさまで超満腹の幸せを満喫しました。
なお、この直後が「第9回オレカテ」だったのですが、そういえばその報告もまだでしたね。来週から韓国出張(まんぷくツアーの下見)なので、今週はできるだけ更新を頑張らねば……って書くと余計ドタバタしたりするのですが。9月下旬はイベントも目白押しなので頑張っていきたいと思います。
店名:韓国食彩にっこりマッコリ新大久保K‐PLAZA店
住所:東京都新宿区百人町2-1-1K‐PLAZA1階
電話:050-5797-4390
http://www.niccori-maccori.jp/