日本における盛り上がりはまだ皆無に等しいと思いますが、仁川でのアジア大会まであと2週間ほどとなりました。
9月19日(金)から10月4日(土)までの16日間。
9月の声を聞いたことで、ようやく火がついてきたのか、僕の身の回りでも、慌ただしさが伝わってくるようになりました。
そりゃそうですよね。
来週は秋夕の連休(7~9日)ですから、事実上もう準備のデッドライン。どう考えても無茶なスケジュールでも、最後の最後でスパートをかけてなんとか帳尻を合わせる、韓国人の本領発揮が見られる頃です。関係者というか、現場の皆様はてんてこ舞いかと思いますが、無事の開催と、派手な盛り上がりを期待したいと思います。
とりあえずこの記事は、
「仁川でアジア大会をやりますよ!」
というお知らせなのですが、それとともに友人がある広報に携わっており、
というお得情報も併せてお伝えします。高麗人参ブランドの正官庄が、日本語のFacebookページをオープンさせた記念としてのイベント。「○×クイズに答えて、アジア大会を観に行こう!」ということで、9月19日(金)に韓国へ飛べる人はチェックしてみてください。応募期間は9月10日(水)までです。
正官庄フェイスブックページ
https://www.facebook.com/kgcjapan
正官庄フェイスブックオープン記念, OXクイズに答えて、アジア大会を観に韓国へ行こう!
https://present.crocos.jp/95258
さて、それではそんな仁川における名物料理ですが、新刊『八田靖史と韓国全土で味わう 絶品!ぶっちぎり108料理』にも6種類の料理が掲載されています。
・ペンデンイフェムチム(ツマリエツの刺身和え、밴댕이회무침)
・サムチグイ(サワラの焼き魚、삼치구이)
・ムルトムボン(アンコウ、물텀벙)
・チョックッカルビ(豚カルビの塩辛鍋、젓국갈비)
・コッケタン(ワタリガニ鍋、꽃게탕)
・コンガルパン(中国パン、공갈빵)
これらはについては新刊を読んでください。また、すぐ上の写真は……。
・ヘムルタン(海鮮鍋、해물탕)
ですが、これは昨日発売の『韓国語学習ジャーナルhana Vol. 03』に記事を書きました。これもそちらを読んでください。
ということで、もはやアジア大会の宣伝なのか、自分の宣伝なのかわかりませんが、以下にもまだまだ語れるほど仁川は美味しいものが多い! という点だけは真面目に強調しておこうと思います。
さて、仁川といえばまずはコチラ。
・チャジャンミョン(ジャージャー麺、짜장면)
19世紀後半、1883年の仁川港開港を皮切りにとして日本や中国(清)から大勢の外国人が渡ってきました。そのため現在も仁川には古い日本の建物や、韓国でいちばん大きな中華街が残っています。そんな仁川に伝えられて、独自の変化を遂げつつ、国民食にまでのし上がったのがチャジャンミョン。
仁川の中華街には「チャジャンミョン博物館」もあります。
同じく麺料理から……。
・パジラッカルグクス(アサリうどん、바지락칼국수)
仁川といえば空港のある町としても有名ですが、その空港が永宗島(ヨンジョンド)という島にあるのは、ついつい忘れがちな事実です。空港の裏手に回ってみると、昔ながらの港町が広がっており、そこの名物がこのパジラッカルグクス。
洗面器のようなどでかい器に、たっぷりの麺と、たっぷりの魚介が入っています。
名前はアサリうどんでも、ハマグリ、シオフキ、ムール貝、干しダラ、ワタリガニなどなど。食べ終えた後は卓上の殻入れが、さながら貝塚のようになっていること間違いなしです。
さらに麺料理から、東仁川駅近くの花平洞名物……。
・セスッテヤネンミョン(洗面器冷麺、세숫대야냉면)
仁川の人って洗面器が好きなんですかね。これまたどでかい器の冷麺で、ゆで卵がウズラの卵のように見えます。
ヨルムキムチ(葉大根のキムチ、열무김치)の汁をベースとしたスープに、甘辛い薬味ダレをどろっとかけ、全体に溶いて食べるというスタイル。正直、味よりも尋常じゃないボリューム感と、にもかかわらず1杯5000ウォンという安さで話題を集める冷麺ですが、間違いなく話のタネにはなります。
・タッカンジョン(鶏肉の蜜揚げ、닭강정)
花平洞の洗面器冷麺ストリートから少し歩くと、新浦市場(シンポシジャン)。ちょうど中華街の裏手といった位置にあり、古くから日本人、中国人の訪れる国際的な市場でした。
揚げた鶏肉に甘辛い蜜を絡めたタッカンジョンがこの市場の名物。揚げたてをその場でも食べられますし、テイクアウトをして帰る地元の方も多く見かけます。
ほかにもこの市場は、色とりどりのマンドゥ(中華まん、만두)があったり、中国式のレトロなホットク(お焼き、호떡)があったりと、グルメ派には目移りするようなB級料理天国。そんな市場のどん詰まりには……。
全国にまたがる粉食チェーン「シンポウリマンドゥ」の1号店があったりもします。そして、この店が全国に広めた料理のひとつが……。
・チョルミョン(冷やしサラダ麺、쫄면)
今では夏の定番料理となりましたが、もとをたどれば仁川で、とある失敗から生まれた料理でした。
冷麺の麺を作ろうとした製麺工場の社員さんが、うっかり機械の口径を間違え、普段よりも太い麺ができてしまったのがそもそもの始まり。捨てるのももったいないので、近所にある粉食店に持ち込んだところ、それを店の人が上手に料理してチョルミョンになったそうです。
料理の世界には、ままこうした逸話がありますよね。
・チュオタン(ドジョウ汁、추어탕)
この料理も韓国全土にありますが、地域によっていろいろな姿をしているのが面白さです。
仁川の雲宴洞(ウニョンドン)では、写真のようなチュオタンを出しており、カセットコンロで煮込みながら味わいます。鍋の中にはすりつぶしたドジョウのほか、ジャガイモ、韓国カボチャ、素麺、すいとんまでもが入ってボリュームたっぷり。そこへごはんまでつくのですから、それはもう極限まで満腹になります。
仁川市内には江華島(カンファド)も含まれます。
・チャンオグイ(장어구이、ウナギ焼き)
下焼きしたウナギを卓上で焼き、タレに浸してもう1度焼くのが江華島式とか。ほどよく脂が落ちて、しつこさなく味わえるというのが魅力です。
江華島は今年の2月に黒田福美さんと三進トラベルのツアーで行きましたが、この島だけみても本当に美味しいものがたくさん。詳しくは前編、中編、後編の各後記を見ていただければと思いますが、見どころもグルメも充実した旅でした。
そうそう、せっかくなので募集中の宣伝も。
三進トラベルのグルメツアーは、11月2~5日、8~11日に次を予定。目的地は慶尚北道が中心です。好評につき追加日程が出るほどで、どちらもすでに20名前後のお申込みをいただいております。
八田靖史と行く慶尚北道まんぷくツアー4日間(三進トラベル)
https://www.kansyoku-life.com/calendars/manpuku006
江華島から、さらに離島である席毛島(ソンモド)に行くと……。
・セウティギム(エビの天ぷら、새우튀김)
が名物となっています。普門寺(ポムンサ)という磨崖仏で有名なお寺があるのですが、その参道に屋台が出ており、揚げたてを販売しています。日本式のエビ天と違って、エビをすり身にしているのと、細かく砕いた乾燥エビを加えているのが特徴。独特の香ばしさを味わえます。
……といった感じで、いくらでも語っていけるのが仁川の料理ですが、この先はぜひアジア大会ついでにご自身で確認をしてください! というのがベタなまとめですかね。
会期内に僕も韓国出張を予定しているので(ただしツアーの下見なので目的地は慶尚北道ですが)、余裕があれば雰囲気だけでも体感してきたいと思います。
「仁川でアジア大会をやりますよ!」
「航空券と開会式のチケットがもらえますよ!」
というお知らせとともに、
「仁川の料理は美味しいですよ!」
というのを最後にいちばん大きな声でお伝え。ソウルからでも、地下鉄で行けるんだから、行かなきゃもったいないです。
※商品へのリンクはamazonアソシエイトリンクが使用されています。