だいぶ報告が遅くなってしまいましたが、第8回「オレカテ」も盛況でした。
講師はアイケーブリッジ外語学院の幡野泉先生。韓国語、中国語の語学学校を経営されている立場から、「シゴトの韓国語と韓国語のシゴト」というタイトルでお話頂きました。ちょうど先生が手にしているのが、ご著書である「シゴトの韓国語」。タイトルをそこから取ったのは言うまでもありません。
第1部(14~16時)の様子。
まあ、見事に女性が多かったです。男性はごくわずか。また、参加者に現役の大学生が含まれていたのも印象的でした。習得した韓国語をどう仕事に活かすか、という意味ではタイムリーな講座だったのかと思います。
韓国語を使って仕事をする、となると通訳、翻訳などがまず思い浮かびますが、生徒さんの実例を見るとかなり活かし方は多様であるとのこと。
専門の通訳者、翻訳者でなくとも、企業に勤めながら韓国企業との取引に活かしたり、あるいは韓国企業の日本支社での勤務をしたり。すると事務連絡のやり取りから、資料の翻訳、韓国から来た人たちのアテンド、接待などなど、かなりの現場で韓国語が使えます。
個人的には初級レベルでも、韓国語を有効に使っている方々の事例が興味深かったです。仕事に韓国語を活かすとなると、自然ペラペラしゃべる姿を想像しますが、例えば取引先の心をつかむコミュニケーションツールとしての活用もありますし、士業の方などは顧客が韓国人というケースもあって、少しの韓国語でも相手に信頼感を与えることができるのだとか。
とかく日本人は「ペラペラと流暢にしゃべる」ことだけを語学の上達と考えがちですが、本来はその語学を使って何をするのかがもっとも重要。
そんなことを改めて気付かされる講座でもありました。
第2部(17~19時)の様子。
こちらは男性の比率も高かったですね。毎度、第1部と第2部ではまったく雰囲気が違うのに驚かされます。
第2部では参加者の中に、アイケーブリッジ外語学院で学ぶ方がいらしたため、ご自身が韓国語をどう仕事で活用しているのかを発表してくださいました。たまたまどちらの方も公的な仕事についていましたが、そういった分野は今後ますます需要が増すように思います。近いところでは東京五輪もありますし。このあたりはねらい目かもしれませんね。
そのほか質疑応答では語学習得のコツですとか、あるいは仕事をするうえで韓国人の部下を持つときに気を付けることなど。多岐に渡っていろいろな話を聞くことができました。
また、今回の「オレカテ」に関連して、幡野先生はこんなコラムを書いていらしたりも。併せて読むと、また参考になる部分があるかと思います。
一流でなくとも、「二、三流の一流」を目指す
http://www.hicareer.jp/chinese/korean/10.html
さて、今後の「オレカテ」ですが、第9回は8月30日(土)に実施。こちらはすでに満員となっておりますが、第10回の募集がこれから始まります。第10回は記念回ということで、おふたりの先生を招いて対談講座。9月20日(土)に四谷の韓国文化院(5階ハンナレホール)で行います。
テーマは食です。
「韓国の食の今と昔」というタイトルで、料理研究家の姜連淑先生、イベントプロデューサーの佐野良一先生にお話しいただきます。詳細は以下のイベントページからご確認ください。
第10回「オレカテ」(講師:姜連淑さん、佐野良一さん)
https://www.kansyoku-life.com/calendars/orekate010
たくさんの方のご参加をお待ちしております!