前編から続きます。
今年の三進トラベル「まんぷくツアー」は慶尚道を食べ尽くし。
清道(チョンド)で柿ワインと牛焼肉、ドジョウ汁を楽しんだ後、
昌寧でマツタケ三昧の昼食と、快調なスタートを切りました。
その後、晋州(チンジュ)へ移動してまずは晋州城を見学。
そのまま晋州中央市場へ繰り出し……。
「え、オヤツがこれ!?」
ということで、冒頭のユッケビビンバを食べました。
これも苦肉の策だったのですが……。
「晋州に行くなら名物のユッケビビンバをぜひ食べたい!」
「でもルート的に晋州を通るのは午後じゃないと無理!」
「じゃあ、オヤツということにしましょう!」
という訳のわからない論法が成り立つのがこのツアー。
お店の方にハーフサイズで出してもらうようお願いし、
マツタケ鍋で満腹ながらも、みなさんに味わっていただきました。
さすがになかなか入らないかと思いきや、
「すいません、焼酎!」
なんて声もテーブルによっては飛び交って、
けっこうな方が、ペロッと食べていたのは印象的でした。
その後、南海岸沿いの統営(トンヨン)まで移動し……。
夕食は牡蠣のフルコース。
統営は牡蠣の養殖が盛んで、全国の8割を出荷する名産地。
この時期の慶尚南道を旅するなら、欠かせない地域ではありますが、
最盛期となるのは、11月から2月頃までの時期となっています。
僕らが目指したお店も、
「11月1日から冬メニューに切り替えます!」
とのことで、牡蠣料理の数は11月以降が圧倒的に豊富。
それがためにこのツアーは11月開催で大正解だったのですが、
逆にいうと、それがために昼のマツタケが危うかったのです。
昌寧(チャンニョン)のマツタケは10月末までが旬。
統営の牡蠣は11月1日に入ってからがいよいよ本番。
となると、僕らが体験したこの日の昼食→夕食は、
11月上旬にしか成し得ない、ある意味、綱渡り的なウルトラC。
生のマツタケがギリギリ残って、牡蠣のシーズンにも突入する、
旬から旬へのバトンリレーを楽しんだことになります。
それを無事クリアしたことで、上の写真の生牡蠣や……。
牡蠣と生野菜を甘酸っぱ辛いタレで和えたクルムチムなどを堪能。
10月までは生牡蠣がなく、アサリの和え物が代打を務めます。
クルジョン(牡蠣のチヂミ)は通年で用意されるメニュー。
いろいろ牡蠣料理がある中で、これは人気が高かったですね。
ちょっと変化球気味にクルタンスユク(牡蠣の酢豚風)も登場。
衣をつけて揚げたところへ、甘酢ソースを絡めています。
たぶん、お子様向けのメニューでもあるのでしょう。
これはこれで美味しかったですが、個人的なワガママをいえば、
これのかわりに牡蠣フライがあったら、なおよかったなぁとも。
そして、シーズン本番を喜ぶべきメイン料理がこちら。
11月にならないとメニューに載らないクルグイ(焼き牡蠣)です。
フタを開けるとこんな感じ。
名前は焼き牡蠣でも、蒸し牡蠣という感じでしたけどね。
殻付きの牡蠣に火が通ったら、左手に軍手、右手にはナイフ。
自分で殻をむいて好きなだけ味わうという趣向です。
ぷっくらとした牡蠣は味付けなしでも充分美味しい。
素材自体の塩気がほどよく効いてちょうどいい塩梅です。
このテンジャンチゲ(味噌チゲ)も美味しかったですねぇ。
牡蠣とは関係なく、この後の牡蠣ごはんにつくのですが、
アサリ、ハマグリ、ワタリガニなどが入って旨味濃厚。
ちょっと甘めの味噌が、なんとも後を引く味わいでした。
テーブルのコンロで煮ながら味わうことができるので、
残っていた生牡蠣などもせっかくなのでここに投入。
食べながら、より美味しくなるという幸せも満喫しました。
最後の牡蠣ごはんを食べる頃には満腹もいいとこ。
ひとり当たり、何個の牡蠣を食べたか数え切れないほどです。
それでもみなさん、よく召し上がっていらっしゃいましたね。
「そういえばオヤツにユッケビビンバを食べたんだった」
と自分の胃袋具合を振り返って驚く方も。
いつの間にやら、「まんぷくツアー」特有の勢いに引き込まれ、
ついつい普段よりも食べてしまうのが恐ろしいところです。
もっと恐ろしいのは、中編が終わってもまだ2日目の夜。
後編でスピードアップしますが、食事の密度はさらに濃厚です。
こんな感じの美食絨毯爆撃を、実際に体験したい方は、
女優、黒田福美さんとのコラボで2月にもツアーがあります。
今度のエリアはソウル近郊。詳細な中身はまだ内緒です。
黒田福美&八田靖史と行くミステリーツアー ぐるぐるグルメ感謝ツアー
http://www.sanshin-travel.com/tour/detail.php?sid=1528
2 Responses to 旅行ツアー「韓国南部まんぷく4日間」後記(中編)