慶尚北道の清道へやって来ました。
秋を迎えた清道は、あたり一面が柿だらけです。
右を見ても、左を見ても柿、山肌も柿、道路脇にも柿。
街路樹が柿なので、左右から柿が覆いかぶさってくるようです。
そんな柿のトンネルを抜けると……。
その先には本物のトンネルが。
かつて汽車が走っていたトンネルを改造し……。
現在はワインの貯蔵庫として利用しています。
年間を通して、温度や湿度が一定しているのがよいとか。
内部を散策して樽を眺めた後は……。
当然、飲みますよね。
ただのワインでなく、これもまた柿ワイン。
甘口と辛口の2種類があったので、ひとりにもかかわらず、
値段のお得な、
「カップルセット!」
を注文してみました。
甘口、辛口のグラスワインを1杯ずつに加え、
チーズやクラッカーの盛り合わせもついてきます。
お酒の飲めない方は、柿酢ジュースをどうぞ。
トンネルの入口に屋台がたくさん出ています。
柿とともに、清道といえばやはり牛肉が有名。
闘牛が観光の目玉として知られるとともに、
錦川韓牛と呼ばれるブランド牛の産地でもあります。
煮汁を多めにして、鍋料理のように作るプルコギは、
肉質のよさと、ゴマ油の鮮烈な香りを楽しめていい感じ。
甘さが控えめであるのも、自分好みの味付けでした。
これを非結球型の在来白菜に包んでガブリ。
後ろに見えている、多様な野菜のチャンアチ(醤油漬け)や、
季節料理のホバッチョン(カボチャのチヂミ)も美味でした。
Twitterでもつぶやきましたが、慶尚道の内陸部に行くと、
良質の野菜、果物がたくさんあって副菜が充実するのです。
あれこれつまむだけでごはんが進みますし……。
マッコリもぐいぐい進むというもの。
80年伝統と書かれた地元の東谷マッコリは、
すっきりとした味わいで、これもまた好印象でした。
デザートは柿。
種なし、とろとろが、清道での標準だそうです。
ちょうどいまが旬の始まりで、これから冬までが最盛期。
柿に混ざって、ナツメが実っている姿も見られます。
最後は柿ワインと、マッコリの酔いをスープで覚まします。
清道駅前にはチュオタン(ドジョウ汁)通りが形成されており、
たくさんの店が、清道式のチュオタンを提供しています。
清道式の特徴としては、
・ドジョウだけでなく他の淡水魚も併用する
・味噌を控えめにして澄んだスープで作る
・よく煮込んだ白菜、長ネギをたっぷり入れる
・山椒ドサー!
といった感じでしょうか。
地方によって、チュオタンの姿は本当にさまざまですが、
あっさりスープに刺激を載せた清道式も美味しかったです。
さて、とりあえずこれで出張報告はおしまい。
いまは清道駅前のモーテルでこれを書いておりますが、
この後、ソウルに戻って、そのまま日本へ帰ります。
前半のマッコリツアーも含め、いくつかの情報はまたまとめますが、
リアルタイムでの報告は、ここまでとさせて頂きます。
なお、後半部の出張は11月に予定されている、
三進トラベル「まんぷくツアー」の下見を兼ねました。
ツアーという性質上、まったく同じにならないこともありますが、
だいたいにおいて、こんな感じの料理を食べようと思っています。
当初、募集をした日程はすでに満員になっているものの、
追加募集をした11月7日~10日の日程はまだ余裕があります。
追加のほうも続々と申し込みを頂いているようなので、
一連の記事にそそられた方は、お早めにご検討ください。
初参加の方、おひとり様も大歓迎です!
三進トラベル/韓国南部・まんぷくツアー4日間
http://www.sanshin-travel.com/tour/detail.php?sid=1329