丸大食品「トマトスンドゥブ」は熟成キムチチゲの素である。

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今年2月、丸大食品から発売になった「トマトスンドゥブ」。

韓国料理とトマトという、一見意外な組み合わせですが、
食べてみると相性がよく、順調に売れているそうです。

イタリアンをイメージしてチーズなどを入れてもいいですし、
シーフードを加えたり、洋風の野菜を加えてもなかなか。
トマトの酸味をどう活かすかが、アレンジの面白さです。

……というところまでが建前。

この商品、確かにトマト風味で洋風テイストなのですが、
僕が個人的に期待しているのは、まるで別の路線だったりします。
以前にもこちらの記事に書いたのですが……。

丸大食品「トマトスンドゥブ」新発売&推薦文執筆。
http://koriume.blog43.fc2.com/blog-entry-1484.html

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この商品には、ちょっとユニークな二面性があるんです。

普通に食べれば、スンドゥブにトマトを加えた味なのですが、
酸味と辛味のコラボは、ときに熟成キムチの味に似るんですよね。

しっかり発酵の進んだ、酸っぱいキムチチゲを食べて、
ふとイタリアンの香りを思い出す、あの感覚を逆手にとったもの。
ストレートにトマトスンドゥブとして楽しむのもいいですし、
コアな韓国ファンなら、熟成キムチチゲにも感じられるはずです。
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ええ、これこそが僕のもっとも期待する部分。
身勝手な超理論を展開させて頂くと……。

日本のスーパーではなかなか酸っぱいキムチを買えない。
 ↓
酸っぱいキムチがないので、本格的なキムチチゲを作れない。
 ↓
酸味の効いたトマトスンドゥブで代用しよう!

という感じ。
まあ、鼻で笑う方も多いかもしれませんが……。

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実際に作ってみたのがコレ。

どうですか、けっこうらしい感じに仕上がってません?
絹ごし豆腐でなく、木綿豆腐を使って市販のキムチを投入するだけ。
トマトの酸味が効果的に働き、熟成キムチチゲ風の味になります。

まあ、あくまでも「風」であるのは偽らざる本音ですが、
少なくとも僕が食べた限りでは、いい線いっているんですよ。
ひと口食べて、目を見開いて、

「!」

ってなるほど興奮しているのです。

キムチは本場風の美味しいものを使うのが理想ですが、
逆転の発想で、適当なキムチを水で洗ってリセットしても可。
どころか僕がいろいろ試したところ、

「市販の白菜の浅漬けを洗って塩気を抜いたもの!」

が意外に扱いやすいことも判明しました。
上の写真も、白菜の浅漬けを使って作ったもの。
柚子とか入っていないシンプルなものがオススメです。

で、この熟成キムチチゲ風がうまくいったので……。

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調子に乗って、さらに作ったのがピジチゲ(おからチゲ)風。

洗った白菜の浅漬けに、豚バラ肉、おからを加えてあります。
おからがスープを吸って、どろどろになるぐらいが適量。

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続いて、キムチチム(キムチの蒸し煮)風。

洗った白菜の浅漬けに、サバの水煮缶、木綿豆腐を加えました。
鍋ではなくフライパンで、スープを具にかけまわしながら煮詰める感じ。
白菜の浅漬けは、4分の1カットの株を縦半分に割って使用しました。
根元のあたりは塩気が強いので、しっかり洗うのがコツです。

食べるときは、白菜でサバと豆腐をくるっと巻いてください。

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さらには、キムチバプ(キムチ炊き込みご飯)風。

米3合に対して、トマトスンドゥブ1袋をどぼどぼっと注ぎ、
足りないぶんの水を足して、キムチ、油揚げ、豆モヤシを加えます。
このキムチだけは、白菜の浅漬けでなく、普通のカットキムチ。
炊き込みごはんモードに設定し、あとは炊飯器にお任せです。

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いろいろやりましたが、コレがいちばんうまかったです。
ゴマ油をちょっとかけまわして食べると、悶絶するほどの出来でした。

もう「トマトスンドゥブ」のラベルをかえて、

「キムチ炊き込みご飯の素!」

にしたほうが、いいんじゃないかと思ったぐらい。
その後、シーフードミックスとベーコン入りも試しましたが、
洋風テイストの炊き込みご飯としても美味しかったです。

ということで、いろいろ試した結果、僕は胸を張って……。

「トマトスンドゥブは熟成キムチチゲの素である!」

との理論を主張するのであります。
興味のある人は、騙されたと思って試してみてください。



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