オープンから約3年半。
お客さんの要望に合わせていろいろ料理を追加した結果、
新大久保「美名家」のメニューは現実とずいぶんかけ離れました。
人気料理、看板料理の多くはメニューに載っておらず、
壁の貼り紙を見るか、または店の人にオススメを聞かねば頼めません。
常連客などは、そもそもメニューを見ることすらしません。
「メニュー、なんとかしたほうがいいんじゃない?」
というセリフを何度となく口にしていたところ、
このほどママさんが一念発起、無事リニューアルされました。
真っ赤な表紙に、どどーんと大きく出ているのは、
いちばんの看板料理であるポッサム(茹で豚の葉野菜包み)。
んー、「美名家」らしいメニューが出来ましたねぇ。
このメニューの見どころは何よりも写真です。
僕と一緒に、「るるぶ」などの取材をしているカメラマンさんが、
何度も「美名家」に通って、1点ずつ丁寧に撮影しました。
僕も一部、制作にかかわったので裏側を見ていましたが、
「労作!」
という言葉がいちばんよく似合うと思います。
カメラマンさん、デザイナーさんが何度もやり取りを交わし、
ああでもない、こうでもないと、試行錯誤を繰り返していました。
全部の料理は載せられないので、どの料理をピックアップするか、
なんていうのも、いろいろ悩ましい問題だったんですよね。
ぜひみなさん、メニューを見るときは背筋をピンと伸ばし、
静かに両手を添えて、1ページ1ページじっくり鑑賞してください。
酔っ払ってビールをこぼしたりしたら、容赦なくゲンコツです。
ちなみに僕が担当したのは、料理名などのテキスト起こしと、
扉ページに書かれた、「美名家」からのメッセージ部分。
あと、光栄なことに、僕の推薦メニューも載せて頂きました。
もはやメニューなのか、僕の宣伝なのかもわかりませんが、
普段よく食べている4品を、推薦メニューに選びました。
これをみなさんが注文すると、
「価格の●%がリベートとして僕のフトコロに!」
……ということは一切ないのでご安心ください。
そもそもテキスト起こしから、メッセージ部分の執筆、
メニューの推薦など、すべてひっくるめて僕はタダ働きです。
店のママさんを韓国的な意味での「姉(ヌナ)」と呼ぶ以上、
そのあたりはタダ働きが当たり前なんですけどね。
まあ、そのぶん、
「ビール1杯飲んでいきな!」
という役得があったりもするのですが。
自動的に出てきたつまみは何故か目玉焼き(醤油)。
ほのぼのとしたイラストが、まかない気分を増幅させます。
おすそ分けとして頂いたチゲでごはんを食べて……。
まかない用のメロンがデザート。
「ぜんぜん推薦メニューと違うじゃないか!」
という批判はご容赦頂くとして。
まあ、そのぐらい馴染みで通っている店ということです。
メニューのために、わざわざ足を運ぶ必要はないですが、
店に行くなら、ぜひメニューには目を通して欲しいですね。
あと役得の一環として、僕の新刊、
も「美名家」のレジ前で販売しております。
こちらのほうもぜひ宜しくご贔屓ください。
最後にひとつ訂正のお知らせ。
先日書いた新大久保「くるむ」の記事に2点誤りがありました。
取材で詳しく話を伺ったところ、大きな勘違いに気が付いた次第。
該当箇所を赤字で訂正させて頂きました。申し訳ありません。
新大久保「くるむ」でウサムギョプと15種類の新鮮野菜。
http://koriume.blog43.fc2.com/blog-entry-1524.html
2 Responses to 新大久保「美名家」のメニューが新しくなりました。