出張報告(11)チャンポンとハンバーガーと望遠洞。

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エイプリルフールネタとともに帰国報告をしましたが、
最後の2日間が残っているので、出張時の話題を続けます。

水原で泊った翌日、また少し南下して向かったのは、
京畿道平沢(ピョンテク)市の松炭(ソンタン)という町。
まず目指した料理が冒頭のチャンポン(激辛の海鮮麺)でした。

大邱でチャンポンを食べに行ったら1時間半待ちの行列で、
食べ逃したモヤモヤが、どうにも解消できなかったんですよね。
これはもうどこかでチャンポンを食べねば収まらないということで、
同じく行列のできるチャンポン専門店を目指した次第です。

「迎賓楼(ヨンビンヌ)」という名前の店ですが、
大邱の店とともに「韓国5大チャンポン」のひとつに数えられます。

なんでも、有名グルメブロガーの方が選定をしたらしいのですが、
それがかなりの反響を得て、現在はすっかり定着した様子。
5大チャンポン目当てに地方を巡るファンも多いそうです。

そりゃ、参加しなきゃでしょ!

ということで今後は下記の店を巡りたいと思います。

・迎賓楼(京畿道平沢市)
・ポクソンヌ(全羅北道群山市)
・トンヘウォン(大田広域市)
・チヌン飯店(大邱広域市)
・校洞飯店(江原道江陵市)

ちなみに「迎賓楼」のチャンポンは昔ながらのスタイル。
細切りにした豚肉とイカがどっさり入って旨味のベースを作り、
そこにタマネギ、キャベツなど、野菜の甘味が加わります。

なるほど、確かにシンプルながら美味しいチャンポンでした。

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そして、もうひとつ。

松炭という町には大きな特色があります。
本来、5大チャンポンのひとつを有する町というよりは、
米軍基地がある英語圏のような雰囲気の町なんですよね。
ある種、ソウルの梨泰院にも似た感じの街並みです。

そんな松炭における名物料理が……。

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ハンバーガー。

米軍基地に勤務するアメリカ軍兵士を対象に、
1980年代初頭から、ハンバーガーが売られ始めたといいます。
現在は米軍基地の入口近くに2軒の有名店があり、
上の写真が「Miss Leeハンバーガー」で撮ったもの。

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そしてこちらが「Miss JINハンバーガー」で撮ったもの。

どちらが元祖かはいろいろ事情があるようですが、
僕が食べ比べた感じではどちらに行っても一緒です。

両者ともにいい感じのレトロ感と、手作り感があり、
ボリュームたっぷりで、値段も安く、トータルで満足のゆく味。
わざわざこのためだけに行くのはモノ好きな人だけでいいですが、
もし近くに行く用事があるなら、食べると話のタネになるでしょう。

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松炭でチャンポン1人前とハンバーガー2個を胃に収め、
ずっしり重くなった胃袋を抱えて、そのままソウルへと移動。
繁華街の新村(シンチョン)に最後の宿を取りました。

そこでまずお会いしたのが、こんな本を翻訳した方。

頂いた名刺には通訳、翻訳と書かれていましたが、
最近はむしろ、コスメライターとしての活動が多いそうですね。
ずっと前からメールのやり取りはしておりましたが、
実際、お会いするのは、これが初めての機会でした。

韓国コスメ イヤギbyジャヨンミ
http://jayeonmi547.blog2.fc2.com/
韓式イヤギbyジャヨンミ
http://ameblo.jp/jayeonmi/

言われるまでまったく気付いておりませんでしたが、
最新版の「るるぶ韓国’14」にもブロガーとして登場されていたり。
ほかにも共通の知人がいるなど、実はかなりの接点があり、
短い時間でしたが、あれこれと盛り上がりました。

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その後、ドタバタと移動したのは望遠洞(マンウォンドン)。

2号線の合井(ハプチョン)からひと駅の場所ですが、
弘大(ホンデ)からも近く、グルメの穴場として知られます。
観光客というよりも、在住者に人気のあるエリアですが、
弘大、合井の延長線上で、いずれのブレイクが期待されるところ。

上の写真は、江原道の太白(テベク)という地域の名物で、
太白タッカルビ、またはクンムル(スープ)タッカルビと呼ばれます。

一般にタッカルビといえば鶏肉と野菜の鉄板炒めを指しますが、
ルーツをたどると、もともとは鍋料理だったとの説があります。
その片鱗を見せてくれるのが、太白式の大きな特徴ですね。

こういう珍しいものも食べられるのが望遠洞の魅力。

「ぜひとも望遠洞をメジャーな存在に!」

という話で盛り上がりました。

テベククンムルタッカルビ
http://www.rakukorea.asia/detail/info/407

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そんな望遠洞の未来を語る集まりに、ご参加頂いたのが、
韓国在住のドイツ文学者で、比較文化学者の平井敏晴さん。
そして、こちらの本の著者でもあります。

韓国人には、ご用心!
http://www.amazon.co.jp/dp/4883205614

僕の新刊と同じく、三五館から出ているご用心シリーズのひとつ。

以前、東京でお会いしたときは、本当にちらりとだったので、
今回こうしてゆっくりご一緒できたのは嬉しかったですね。
次回作の構想など、いろいろ貴重なお話を聞かせて頂きました。

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やがて酒席は2次会へと移動。

同じく望遠洞のレア料理から、ヌルンジトンダクです。
薪の火でローストした丸鶏の下に、ごはんのオコゲを敷いた一品。
パリパリの鶏皮&オコゲという両者の組み合わせが絶妙ですね。
スモーキーな風味とともに、ビールがぐいぐい進む料理です。

ヌルンジトンタク専門店
http://rakuten.k-navi.kr/detail/info/389

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途中でこんなスイーツもつまみつつ。

韓国地方旅行研究家のトム・ハングルくんが、
鎮海(チネ)の軍港祭を取材したお土産として差し入れてくれました。
桜の有名な地域なので、桜を模したポッコッパン(桜パン)。
中には桜風味のあんが入っており、なかなかの風情があります。

トム・ハングルの韓国地方旅行記
http://yonday.blog96.fc2.com/

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そして日付がかわる頃の3次会。
望遠洞談義がどれほど盛り上がったかがよくわかります。

スンデクッ(腸詰め入りのスープ)の店を選んでくれたのは、
韓国情報インターネットラジオ「韓ラジ」の主催者さん。
そのうち僕もラジオに出させてくれるらしいです。

韓ラジ
http://www.facebook.com/kanradi

以上、本当によく食べ、よく飲んだ帰国前日の記録。
あと1日、最終日の報告を書いたら出張シリーズは終了です。

<お知らせ>
日本で進化する韓国料理~食の韓流10年を振り返る~
http://www.rihga.co.jp/osaka/culture/single/detail/korean.html

<新刊情報>
韓国料理には、ご用心!
http://www.amazon.co.jp/dp/4883205800/
http://books.rakuten.co.jp/rb/12257440/

<紹介記事>
スポーツソウルジャパン
http://www.sportsseoul.jp/article/read.php?sa_idx=4447

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