青山通り沿いに昨年11月オープン。
米粉料理を中心に、短角牛なども自慢とするイタリアンということで、
僕の守備範囲とはだいぶ異なる気もするのですが……。
「米粉料理の店なので、米の酒(マッコリ)も置きます!」
ということなので、それはやはり僕の守備範囲なのでした。
しかも、そのマッコリというのが……。
「全羅南道咸平郡で3ヶ月熟成させたプレミアムマッコリ!」
というのだから、世の中もずいぶん鋭くなったものです。
ちなみにこれは、そのさらに上澄みだけを注いだもの。
全体を振ってから飲むと、アルコールもガツンと来てなかなか重厚ですが、
上澄みだけだと、ブドウを思わせるフルーティな味になりますた。
軽やかな甘味と、ほんのりとした酸味のバランスが素晴らしかったです。
といったあたりで、勘のいい方はお気づきでしょうが……。
そのプレミアムマッコリというのは左側の細いビン。
過去にもブログで紹介した「自喜香(チャヒヒャン)」という銘柄です。
500ミリで、1本2980円とけっこうなお値段ですが、
個人的には気に入っており、いままでに10本ぐらいは買いました。
もっと売れれば、値段も抑えめになるだろうということなので、
自分のためにも、宣伝用のリンクを貼っておきましょうかね。
自喜香
http://item.rakuten.co.jp/maccoruri/ma10002/
ただ、この日の主役はむしろ隣にある茶色い甕のほうで……。
『驚きの【一年ものマッコリ】を味わう!!!』
というイベントに参加してきました。
昨年10月に発足したマッコリ協会と、
マッコリ美食研究家である朴理愛さんの主催です。
朴理愛オフィシャルブログ
http://ameblo.jp/makkorieffect/
なんでも韓国の伝統酒メーカーであるペサンミョン酒家が、
海南産の有機米を使って造ったマッコリを1年間熟成。
火入れはしているということなので、生ではないですが、
寝かせたマッコリを飲むというのがこの日の趣旨でした。
実際に飲んでみての印象ですが、
「さらり」
という透明感のある口当たりがいちばんの特徴かなと。
寝かせることで、いろいろ角がとれて、丸みを帯びたような、
そんな印象が、口から喉にかけて伝わってきました。
ただ、これも売り物にするとなるとけっこうな値段らしいので、
商業ベースで考えると、ちょっと難しい試みでしょうね。
長期熟成マッコリというジャンルはまだ存在しませんが、
未来を見つめる意味でも、いい体験をさせて頂きました。
こうした意欲的な試みをしているのがエス・エフ・シーという会社で、
人口甘味料不使用を売りにする「ヌリンマウル」も販売しています。
というか、そもそも会場の「青山GOTOKU」がエス・エフ・シーの経営。
マッコリの輸入元がやっている店ということで考えれば、
米粉のイタリアンに、マッコリがあるのは当然のことです。
もちろん、ワインなどのお酒もふんだんに用意されていますけどね。
「ヌリンマウル」と同じくエス・エフ・シーで扱っている、
「ウリサル新鮮マッコリ」をぐびぐびと頂きながら……。
料理のほうはしっかりイタリアンというのが新鮮な体験でした。
野菜たっぷりのシーザーサラダに始まり……。
米粉のニョッキを生地にしたピザ。
焼き立てで出てきた米粉のクロワッサン。
ベーコンとソーセージ。
短角牛のローストビーフ。
コーンスープの生ニョッキ。
米粉を使ったニョッキがいちばんの名物みたいですね。
コーンスープ以外にも、いろいろな味で楽しめます。
しかも、生ニョッキを頼むと、先ほどの米粉クロワッサン付き。
ソースにつけて食べても美味しいという気配りです。
こちらは朴理愛さん手作りのポッサムキムチ(包みキムチ)。
包丁を使わず、材料は裂いて使うというのが大きなこだわりとか。
また、ポッサムキムチといえばいろいろな魚介が入りますが、
「特別なものがひとつだけ入っているので当ててください!」
という趣向でした。
あちこちからいろいろな答えが飛び交っておりましたが、
答えのほうは、なんとスケトウダラの刺身。
「白身の魚っぽいな」
とは思っておりましたが、スケトウダラも生で使えるんですね。
なるほど、いい勉強をさせて頂きました。
終盤戦は久しぶりの「氷呑福(ピンタンボク)」。
もうだいぶ前ですが、発売当初はPRにも協力しました。
当時のキャッチフレーズを考えたのが僕だったりします。
ライト感覚の覆盆子酒「氷呑福」登場。
http://koriume.blog43.fc2.com/blog-entry-1037.html
微発泡覆盆子酒「氷呑福(ピンタンボク)」発売開始
http://koriume.blog43.fc2.com/blog-entry-1107.html
まあ、ブログに書いたフレーズを気に入って頂いただけですけどね。
デザートは米粉のシフォンケーキ。
最初から最後まで、飲み物も含めて米尽くしの1日でした。
こういうマッコリと、韓国料理以外の組み合わせもいいですね。
相性を見極めていけば、いろいろな発見もありそうです。
マッコリの新たな可能性を感じさせてくれる楽しいイベントでした。
店名:青山GOTOKU
住所:東京都渋谷区渋谷2-9-10キングビルサトウ1階
電話:03-3409-0061
営業:11:00~22:00(月~金)、9:00~22:00(土・日・祝)
定休:なし