三河島といえば、2008年から約2年住んだ町ですが、
引っ越してしまったら、すっかり縁遠くなってしまいました。
自宅から徒歩2分の場所にあったこの店も、
「何年ぶりですか、本当に!」
とママさんから怒られるぐらいにご無沙汰。
そんな何年ぶりって、とその場では思ったのですが、
しっかり振り返ってみると、2010年10月以来でした。
あー、2年ぶり以上でしたね……。
三河島「ママチキン」で自家製マッコリ&松茸。
http://koriume.blog43.fc2.com/blog-entry-1206.html
ということは、このサクサクなフライドチキンも2年ぶり以上。
いやはや、季節が過ぎるのは本当に速いものです。
この日はお任せでどんどん料理が出てきたので、
どれがレギュラーメニューなのかよくわかりませんが……。
まず、キムチ&ナムル盛り合わせ。
ホタテと大根のサラダ風和え物。
ママさんに料理名を聞いたら「ホタテムチム」と返ってきましたが、
ホタテといっている時点で、日本語と韓国語がちゃんぽん状態。
韓国語でホタテのことは「カリビ」といいますが、
「んじゃ、カリビムチムでいいですか?」
「カリビ?」
とママさんに通じなかったので、やはりホタテムチムがよいようです。
いつぞやも「ヤンニョムホタテ」という混合語に出会いましたが、
「ホタテ=カリビ」で通じないことがけっこうあるんですよね。
海沿いの出身でないと、あまり馴染みがないのかもしれません。
チョゲグイ(貝焼き)とかでも、よく見る気がするんですけどね。
こちらもママさん曰く、ホバクタッチム。
分割して直訳すると、
・ホバク(カボチャ)
・タッ(鶏)
・チム(蒸し煮)
ということで、カボチャと鶏肉の蒸し煮なのですが、
たぶん日本でなら、チムタクのほうが通りはいいでしょうね。
鶏肉と野菜の蒸し煮はかつてタッチムと呼ばれましたが、
最近は安東の郷土料理として、チムタクという呼び名が有名に。
なので、
「カボチャ入りチムタク!」
と説明したほうが、ピンとくる人は多い気がします。
あとは、ズッキーニ風の韓国カボチャではなく、
日本のいわゆるカボチャ(西洋カボチャ)が使われています。
韓国語でヌルグンホバク(年寄りカボチャ)とか、
あるいはタノバク(甘いカボチャ)と呼ばれるアレですね。
カボチャのホクホクとした甘さが醤油味の鶏肉とよく合います。
たぶん、栗とかサツマイモを入れても合いそうな予感。
秋口あたりに女性向けとして、
「芋栗南京(いもくりなんきん)チムタク!」
を開発してみても面白そうです。
はたまた、肉野菜炒め的料理が出てきたと思ったら……。
てっぺんをフランベ。
「ママチキン」の料理もだいぶ手がこんできましたね。
もうメニューを見て注文するよりは、ママさんと相談のうえで、
予算を伝えて適当に作ってもらうほうがよさそうです。
そして、これだけの料理が出てくる訳ですから……。
マッコリだって、グイグイ進んでいくというもの。
もうヤカンとか、ボトルとかで頼むのが面倒になって、
結局、4リットル入りの巨大なボトルで出して頂きました。
「これ花見用にちょうどいいんじゃないですかねぇ!」
といった話で盛り上がったり。
なお、久しぶりなので一応しっかり書いておきますが、
「ママチキン」は店の裏でマッコリを自家醸造しています。
もちろん密造ではなく、しっかり酒造免許を取得済み。
「周王山(チュワンサン)」という銘柄で販売もしています。
詳しい背景などはコチラ。
asahi.com/コリアうめーや!!「マッコリの免許」
http://www.asahi.com/international/korea/TKY201009240141.html
フライドチキンに蜜を絡めて炒めたタッカンジョン。
「今年は鶏肉メニューをさらに充実させる!」
とママさんが宣言していました。
ほかにもいろいろな鶏料理を考えているようです。
デザートはマッコリで発酵させたチンパン(あんまん)。
これ、いい名物になりそうじゃないですか?
マッコリと一緒にテイクアウト販売でもよさそうな感じ。
お土産で少し頂きましたが、家であたため直しても美味しかったです。
ちなみに4リットルのマッコリはいつしかすっかり空に。
それ以前もずいぶん飲んでいたはずなんですけどね。
おかげさまで久しぶりに三河島の夜を楽しみました。
店名:ママチキン
住所:東京都荒川区西日暮里1-7-6
電話:03-3801-4156
営業:17:00~翌1:00
定休:なし
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