帰国直後から、早く報告しなければと思いつつ、
バタバタとしていると、すぐに日が過ぎ去ってしまいます。
昨年は年をまたいでからの報告になってしまいましたからね。
今年は気持ちの熱いうちに、アップさせて頂きます。
「江原道まんぷくツアー4日間」
三進トラベルサービスのおかげで秋の恒例となりました。
今年でなんと4回目となるまんぷくツアーです。
せっかくなので、昨年までの記事もまとめておきましょうか。
2008年「全羅北道まんぷく4日間」
http://koriume.blog43.fc2.com/blog-entry-819.html
http://koriume.blog43.fc2.com/blog-entry-820.html
2010年「全羅北道まんぷく4日間」
http://koriume.blog43.fc2.com/blog-entry-1220.html
http://koriume.blog43.fc2.com/blog-entry-1221.html
2011年「全羅南道まんぷく4日間」
http://koriume.blog43.fc2.com/blog-entry-1346.html
http://koriume.blog43.fc2.com/blog-entry-1347.html
ちなみに2009年だけ抜けてしまっているのは、
新型インフルエンザの影響で、ツアーが取り止めになったため。
実はこのときの目的地が江原道であったりもします。
なので、個人的に今年の江原道はリベンジでもあったんですね。
おかげさまで今年も23名という大勢の方にお申し込み頂き、
大きな観光バスを借り切って、江原道を巡ることができました。
たくさんの方のご参加、本当にありがとうございます。
初日、各地の空港から仁川、金浦と巡って集合し、
そこからソウルにはまったく目もくれず、いきなり江原道へ出発。
途中の休憩をはさみつつ、まず到着したのが……。
横城郡安興面にあるチンパン(あんまん)村でした。
安興チンパンといえば、全国的に有名なオヤツ。
かつて1970年代に嶺東高速道路が開通する以前は、
ソウルから東海岸に出るには、必ずこの安興を通ったそうです。
長距離移動をする人たちに、チンパンで空腹を満たしてもらおうと、
販売を始めたところ、人気が出たというのが名物の由来だとか。
ちょうど作っているところをのぞかせて頂きましたが、
ごらんの通り、手作業でひとつひとつ作っているんですね。
なお、写真からはわかりませんが、材料にマッコリを使うため、
作業場に入ると、酒蔵のような香りで満たされていました。
蒸したてを購入し、これが最初の郷土料理ということに。
アンコたっぷりですが、甘味は控えめなので豆の味がくっきり。
生地ももっちりしていて、さすがは名物という味でした。
オヤツを食べたら、そのまま夕食になだれ込みます。
横城といえばチンパンも有名ですが、やっぱり韓牛ですね。
横城韓牛の焼肉を、たらふく食べようというのが初日のミッションです。
盛り合わせにして頂いたこの皿は、
・トゥンシム(ロース)
・チェクッサル(腰下の部位)
・チマサル(トモバラ)
という3種盛り。
なかなか贅沢な部位がどどーんと出てきました。
ちなみに横城の韓牛といえば、以前もメルマガで書いたように、
自分で食べたい肉を選ぶセルフ方式が有名。
第277号/真剣勝負のひとり焼肉in横城!!
http://koriume.blog43.fc2.com/blog-entry-1434.html
ぜひ、みなさんにもそれを楽しんで頂きたかったのですが、
団体客がそれをやってしまうと、どう考えても混乱必至。
涙を飲んで、僕らが代表して購入する、という方式にしました。
また、メルマガではいろいろ肉の品質にも触れましたが、
この日は仕入れ状況がよくなく、幻のNo.9には出会えず。
こればかりは産地といっても運に任せるしかないのですが、
それを食べられなかったというのも心残りでした。
ちなみにこの日のマッコリは横城に工場を持つ麹醇堂の「ウグクセン」。
全国的に販売されているマッコリですが、これも地酒のひとつです。
初日の夜はそのまま平昌郡の龍坪まで移動してドラゴンバレー泊。
ドラマ「冬のソナタ」のロケ地としても有名な場所です。
今回のツアー、僕はまったく意図していなかったのですが、
ファンの方から見ると、ヨン様ツアーにもなっていた様子。
江原道の美味しい地域を巡ると、ヨン様の足跡にも出会えるようです。
リビングWeb/ふと気付けば江原道ヨン様ツアー。
http://mrs.living.jp/entame/korea/2012/11/12/post-239.html
そんなドラゴンバレーから移動して、朝食は横渓の町に。
ここの名物はファンテヘジャンクク(干しダラのスープ)です。
あっさりとした味わいなので、朝食にはぴったりでしたね。
この後、餅つき体験などを経て……。
昼食は江陵にある韓定食店。
両班家庭に伝わる山菜料理や祭祀料理、餅などを定食形式にしたもので、
かつては田植えの時期に、働き手をねぎらう意味で振る舞ったそうです。
なお、このお店については先ほどメルマガで詳細を配信したので、
そちらのほうをご覧頂く、ということで割愛させてください。
いずれブログのほうにも、転載をする予定です。
第281号/僕とヨン様と江陵のモッパプ!!
http://www.melonpan.net/letter/backnumber.php?back_rid=722259
そして、こちらが松竹杜鵑酒(ソンジュクトゥギョンジュ)。
松の葉、竹の葉、杜鵑の花(ツツジ)を材料とした伝統酒です。
昼食の後は、三陟まで移動してそこから海列車に乗り、
また江陵まで戻って、そこからさらに注文津へと移動。
ひとしきり市場を見学した後、夕食として目指したのは……。
トルムクチゲ(ハタハタの鍋)でした。
募集段階でこの夕食だけシークレットになっていたのですが、
その理由というのが、料理ではなく「旬を目指す」という目的のため。
昨年末に僕が注文津でハタハタの旬を逃したのが大きな理由ですが、
江原道というのは、常に何かしらの魚介がシーズンを迎えます。
「そのときにいちばん美味しいものを出してもらう!」
ということでお店だけ決めて料理は当日決定。
バスの中で、ガイドさんにお店へ連絡をしてもらいつつ、
シーズンど真ん中のものを出して頂きました。
それが東海岸の冬を代表するハタハタ鍋と……。
どーんと大皿で出てきた焼き魚たち。
・トルムク(ハタハタ)
・ヨルギ(ウスメバル)
・イミョンス(ホッケ)
・コドゥンオ(サバ)
・カジャミ(カレイ)
・ヤンミリ(シワイカナゴ)
といった面々。
特に最後のヤンミリはこの日がまさに旬の初日。
今日から市場に入り始めた、というのを出して頂きました。
ヤンミリといえば、干物になっている姿はよく見ますが、
生の状態で、焼き魚にするというのは初めての体験でしたね。
シシャモやサヨリにも似た、細長い形をした魚ですが、
身がほろっと柔らかくほぐれる、やさしい味の白身でした。
おかげさまでハタハタは卵も心ゆくまで堪能。
「これが食べたかった!」
と大喜びしたのは、ほかならぬ僕本人です。
悔しい思いをした昨年の話は、やはりメルマガをご覧ください。
第261号/語源と逸話を楽しむ冬の旬魚!!
http://koriume.blog43.fc2.com/blog-entry-1349.html
そして、この夜のマッコリは「注文津生ドンドンジュ」。
注文津の名前が入っている通り、まさにこの町の地酒でした。
すっきりとした飲み口と、ほどよい酸味がよかったですね。
気持ち良く酔いを進めて、2日目もこれにて終了。
正東津のサンクルーズホテルという贅沢なところに泊り、
3日目を迎えるところで、後編に続くと致しましょう。
2 Responses to 旅行ツアー「江原道まんぷく4日間」後記(前編)