千葉中央駅前「スラッカン」での1次会を終え、
しばし周辺などの散策もしつつ、有志で2次会へと移動。
目指したのが、こんな感じのお店でした。
中はカウンターが中心で、小上がりにテーブル2つ。
こちらも地元の方が、ふらっと行く感じのお店ですね。
この店をあえて目指したのが……。
左下のメニューを食べたかったから。
ギリギリなんとかハングルも日本語も読めますかね。
カタカナではジョンスンタンと書かれております。
いわゆるプデチゲ(ソーセージ鍋)の亜種というポジションですが、
独自性が高いので、もはや別の料理という評価も多いですね。
梨泰院にある「パダ食堂」の看板料理としてたいへん有名。
また料理の逸話が面白く、アメリカの第36代大統領、
リンドン・B・ジョンソン氏の名前が料理名の由来です。
ジョンソン大統領のスープという意味でジョンスンタン。
僕が以前、「パダ食堂」で聞いてきた話によれば、
ジョンスンタンの誕生はジョンソン大統領が韓国を訪問したとき。
食事担当の調理人が、親善の意味を込めて、アメリカの食材を韓国式に調理し、
それが世に広まって、「パダ食堂」もそのレシピを受け継いだそうです。
米軍基地の流出食材を使って作ったプデチゲとは、
見た目や素材が似ていても、来歴が異なる別の料理ということですね。
中に入る具材も、ソーセージや、ランチョンミートに加え、
キャベツ、ジャガイモが入ったり、チェダーチーズが欠かせなかったり。
あるいは「パダ食堂」のこだわりとして……。
「インスタントラーメンは絶対に入れない!」
というのもあったりします。
味のバランスを壊すというのが、大きな理由ですが、
その点においても、プデチゲとは異なるという評価につながります。
そのジョンスンタンを千葉で食べられるのには訳があり、
この店を切り盛りしているのがなんと「パダ食堂」の娘さん。
梨泰院と千葉をつなぐ、不思議な縁があったものです。
中に入っている素材は、梨泰院で使っているものとまったく同じ。
ただ、日本での好みに合わせ、若干スープを多めにしているそうです。
梨泰院のジョンスンタンは、シチューのように濃厚でしたが、
それに比べると、あっさりめに仕上げたという感じでしたね。
こちらも「パダ食堂」の名物である巨大な牛肉ソーセージ。
ケチャップかマスタード、あるいはタバスコを加えて味わいます。
ちなみにソーセージ1本で、3000円という迫力のお値段ですが、
韓国で食べても、1本2万5000ウォンという価格です。
充分シェアできる量ですし、極太にかじりつく快感も楽しめます。
牛肉バーベキューも梨泰院と同じメニューですね。
千葉で味わう、梨泰院の味というのもオツな気分です。
ちなみにこれは2004年に撮影した「パダ食堂」のジョンスンタン。
光の加減もあるとは思いますが、色合いがより赤い気はしますね。
スープの量とともに、辛さも控えめにしてあるのかもしれません。
その当時はメニューが「ジョンスタン」になっていました。
当時の名残から、ジョンスタンと呼ぶ人もあるようです。
せっかくなので、また梨泰院のほうにも足を運びたいですね。
1次会、2次会を経て、さすがに満腹で解散しましたが、
駅への道すがら、韓国料理のガード下屋台を見て心ひかれたりも。
東千葉のコリアンタウンも、まだまだ面白そうな店があるようですし、
機会があれば、またあちこち探索してみたいと思います。
店名:日韓居酒屋 AYA (アヤ)
住所:千葉県千葉市中央区院内1-12-6第13CIビル1階
電話:043-224-0880
営業:11:00~15:00、17:00~23:00(月~金)、17:00~23:00(土)
定休:日曜日
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