お盆期間ということで、東京を脱出し愛知県に帰省中。
仕事は山盛り持ってきているので、夏休みとはいいがたいですが、
このタイミングを利用して、念願のお店にやってきました。
愛知県、岐阜県で展開する「ポルチプサムギョプサル」です。
現在まで愛知県に4店舗、岐阜県に1店舗あるようですね。
韓国では270店舗を超える、大型チェーン店です。
僕が足を運んだのは一宮市にある一宮店でしたが、
名古屋市内に3ヶ所あって、鶴舞店、池下店、伏見店といった感じ。
岐阜県には名鉄岐阜駅店がオープンしています。
……と書いても、僕自身地理がよくわからないんですけどね。
地元の方々であれば、感覚がつかめることと思います。
こちらがお店の看板であるポルチプサムギョプサル。
プレーン、スパイシー、カルビ味という3種類があります。
ポルチプというのはもともと「蜂の巣」という意味ですが、
それが転じて、姿が似ている牛の第2胃もポルチプと呼ばれます。
日本でも、牛の第2胃を「ハチノス」って呼びますよね。
サムギョプサル(豚バラ肉)に無数の包丁目を入れることで、
見た目がハチノス状になるから、ポルチプサムギョプサル。
韓国では数年前から、流行しているスタイルです。
店によって、
・カルサムギョプサル(包丁サムギョプサル)
・カルチプサムギョプサル(包丁目サムギョプサル)
なんて言い方もありますね。
新大久保には、
「ハチノスって語感があんまりかわいくないな」
という理由から、
・ハチミツサムギョプサル
にしたという斬新な発想の店もあったりします。
名前のもろもろはともかく、包丁をジグザグに入れることで、
食感を柔らかくし、また脂がより落ちやすくなるメリットがあります。
味付けの方法によっては、味が染みる効果もありますね。
ちなみにコチラは2009年に韓国で撮ったもの。
当時の記録をひっくり返してみましたが、
味付けのバリエーションなどは、すべて同じでしたね。
そっくり韓国のスタイルを持ち込んでいるようです。
提供の時点で外側が炙られていてスモーキーなのも、
ポルチプサムギョプサルにおけるひとつの特徴です。
運ばれてきた時点でひと口サイズになっているので、
そのまま炭火の鉄板に載せ、自分たちで焼いて食べます。
ほどよく焼けたところで……。
オニオンスライスを加えた特製ソースで味わいます。
茹でた豆モヤシや、パジョリ(ネギの和え物)も用意されるので、
これらもソースの中に投入して肉と一緒に食べます。
「うん、さっぱりしていい感じ!」
同行した、あまり韓食慣れしていない皆様からも高評価。
分厚い豚バラ肉ということで、脂っぽさを心配されていましたが、
予想外のさっぱり加減に、驚いていらしたのが印象的でした。
んー、これはいい店が日本に進出しましたねぇ。
そのほか、サイドメニューのキムチチゲ(キムチ鍋)や……。
トゥッペギ(鍋)タイプのプルコギ(牛すき煮)。
チヂミ。
ケランチム(韓国式の茶碗蒸し)といろいろ試してみました。
場所柄というのも、きっとあるのだろうと思いますが、
辛さや、酸味の部分で、日本向けに気を配っている様子。
全体的にもっとガツンと来てもいいなとは思いましたが、
それぞれバランスはよいので、美味しく頂いてきました。
プルコギの牛肉だけはちょっとパサパサでしたけどね。
あと、サイドメニューはもっと種類があってもよいかと。
新大久保とは違って、韓食ビギナーの方が多いはずなので、
メジャーどころの韓国料理は用意しておいて損はない気がします。
ポルチプサムギョプサルを目掛けて食べに行く人いうよりは、
漠然と韓国料理を食べる、という感覚の人がほとんどでしょうしね。
まあ、このあたりは韓国の本部と綱引きかもしれませんが、
日本人の嗜好を考えると、日本化する部分も必要ではと感じます。
とはいえ、どこの地域にもコアな韓国ファンはいますし、
韓国料理を食べ慣れた人にはたいへん貴重な本場の味。
順調に店舗を増やしているのも、評価の高さを見るようです。
いずれ東京進出! というような計画もあるのでしょうか。
中京圏から全国への躍進を期待したいと思います。
店名:ポルチプサムギョプサル一宮店
住所:愛知県一宮市浜町6-16-1
電話:0586-23-3110
定休:なし(年末年始のみ)
営業:11:30~14:00、17:00~23:00
http://www.bulzip.co.jp/