韓国ではトマトが果物のひとつに分類される。
なんてのは、韓国の食における基本的な蘊蓄です。
トマトジュースには砂糖を加えて飲みますし、フルーツ盛り合わせや、
パフェなんかにも、トマト、あるいはミニトマトが載ってきます。
上の写真も、これだとちょっとわかりにくいですが、
チャメ(マクワウリ)と並んで、ミニトマトが売られています。
同じエリアでまとめて売るのに、なんら不自然はありません。
ただ、それでも疑問に思うことはあるんですよね。
上の写真で見て頂きたいのは、ミニトマトではなく、
むしろ「5000」と書かれたボードの上のハングル。
「星州クルチャメ」
と書かれています。
クルというのは「蜂蜜」を意味する単語で、
この場合は「甘い」ということを強調する比喩表現です。
リンゴのような「蜜入り」という訳ではありません。
韓国の市場に行くと、この「蜜」を頻繁に見かけ……。
蜜ナシとか、
蜜モモとか、
蜜バナナとか、
蜜スイカという商品が出てくる訳です。
ちなみにこの蜜スイカの場合は、先のチャメのように、
前に産地が書かれて「高敞蜜スイカ」になっていますね。
で、何がいいたかったかというと、一連の写真、
桃、バナナ、スイカはすべてソウルの同じ店で撮ったのですが……。
トマトだけ「蜜」じゃなくて、「完熟」になっているんですよ。
トマトが果物扱いで、甘いことを表現するなら、
そこは区別をせずに、「蜜トマト」でいいんじゃないかと。
でも、それをしないのは、どこかにトマトを他の果物と、
ちょっと違うものであるとの思いがあるのではないかと。
あえて店の人に違いを尋ねることまではしませんでしたが、
「蜜」と「完熟」の間にあるミゾが、少し気になった次第です。
まあ、たまたまそうだったのかもしれませんけどね。
いつか韓国の市場で、「蜜トマト」に出会える日まで、
韓国でもトマトは野菜寄りじゃないかと、疑念を持ちたいと思います。
もし、「蜜トマト」の発見情報がありましたら、ぜひ教えてください。
9 Responses to 「韓国のトマトは本当に果物扱いなのか」の考察。