えーと、ずいぶんまた更新が止まってしまいました。
忙しさの山からは、まだ当分解放されない模様ですが、
ようやく少し、息つくヒマくらいはできてきた感じです。
そんな忙しさの最中に、仕事から逃避してお邪魔したのがコチラ。
新宿高島屋の13階にある「水刺齋(スランジェ)」というお店です。
新大久保駅前と、渋谷ヒカリエにも同系列の支店があり、
野菜を中心とした、切り口の鋭い韓国料理を提供しています。
……という印象を得た、最初の1品が冒頭の写真。
野菜、キノコを盛り込んだ具だくさんなチャプチェ(春雨炒め)ですが、
なんとも目を引くのが、真っ赤に染まった春雨の存在ですね。
なんでも、ビーツを使って赤く仕上げているのだとか。
食べ慣れたはずのチャプチェが、色合いだけでこのインパクト。
なるほど、こういう方向性の工夫もあったのかと驚きました。
この日はアラカルトでいろいろ試してみましたが、
どの料理もひと工夫、ふた工夫あって、楽しかったですね。
キムチ盛り合わせは、あっさり味の開城(ケソン)スタイル。
ナムル盛り合わせは、ドングリのクレープに包んで。
トッポッキ(餅炒め)はエゴマ油を使って炒めたもの。
ほっこり柔らかいサツマイモが具に入っています。
盛り付けもきれいですよねぇ。
ポッサム(茹で豚の葉野菜包み)はこんな感じで出てきました。
手前の大皿、豚肉と一緒に盛られているのが、
葉唐辛子、エゴマの葉、タンポポの葉、大根、白髪ネギ。
そして、右奥に見えているのが……。
こんな感じの包み野菜盛り合わせ。
花の下でロール状に白菜とコンブが巻かれています。
なお、これらの野菜はポッサムだけでなく……。
焼き石の上に載せられたサムギョプサル(豚バラ肉の焼肉)。
同じくコチュジャンサムギョプサルを包んでも美味でした。
どの料理もひと皿ごとのボリュームを控えめにしてあるので、
少人数でも、いろいろ試せるのはなんとも嬉しい配慮です。
生マッコリをぐいぐい飲みつつ、サムギョプサルサラダと……。
ユッケジャン(牛肉の辛いスープ)を追加。
最後は冷麺とキムパプ(海苔巻き)のセットでシメ……。
と、思いきやデザートも3種類を全制覇。
いやはや、男3人の席とはいえ、ずいぶんよく食べました。
デザートは、手前がフルーツとアイスを持ったホットクのプレート。
奥がパフェと杏仁豆腐ですが、パフェには柚子風味のソース、
杏仁豆腐にはラズベリー(覆盆子)のソースがかかっていました。
ちょい足しで韓国を感じさせてくれるのも嬉しいですね。
韓国料理をオシャレに仕立てる流行りのスタイルですが、
韓国料理の範疇から大幅に飛び出ることなく、芯をしっかり持った印象。
その中で、主に「野菜」という素材を効果的に使っていくことで、
新しいことをしようとしている姿勢が伝わってきました。
ちょうど平日の夜だったので、この日はさほど混んでいませんでしたが、
デパートの上という場所柄、週末はえらく混む様子。
料理の雰囲気からも、平日にゆったりの利用がいいかもしれませんね。
最後に厨房から出てきて頂いて、有名なキムチ王子と記念写真。
長いこと、ネット上でのやり取りはあったのですが、
なかなかお会いできず、直接のご挨拶はこれが初めてでした。
目に美しく、そして美味しい料理をありがとうございました!
店名:水刺齋(スランジェ)
住所:東京都渋谷区千駄ヶ谷5-24-2新宿高島屋13階
電話:03-5361-2034
営業:11:00~23:00
定休:なし
http://suranje.com/