西麻布「宮」で参鶏野菜鍋ランチコース。

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今日、7月21日は土用の丑の日ですが、
それに先駆けて、先週の14日が初伏(チョボク)でした。
韓国ではこの日にサムゲタン(ひな鶏のスープ)を食べます。

日本におけるウナギと同様に、夏バテを防ぎ、
暑い夏を乗り越える滋養強壮の料理という意味があります。

ちょうど14日に六本木方面での仕事があったため、
4月にオープンしたばかりの「宮(KUNG)」にお邪魔してきました。
こちらの店長さん、料理長さんには前々からお世話になっており、
お声かけ頂きつつも、なかなか足を運べませんでした。

初伏という絶好のタイミングで、お店の自慢料理である、
サムゲタンを食べに行けたというのは幸せなことでしたね。

と、いいつつ厳密にはサムゲタンではなかったり。

冒頭の写真を見て頂くとわかるかと思いますが、
白菜、長ネギ、春菊といった野菜たっぷりのサムゲタンです。
これをコチラのお店では「参鶏(サムゲ)野菜鍋」と命名し、
サムゲタンとともに名物料理としてアピールしています。

サムゲタン自体も紅麹入りと一工夫が加えられており、
そこに野菜が加わることで、スープに自然な甘味が加わります。
かといって、鶏の味も決して薄まっておらず濃厚風味。

既存のサムゲタンを1歩進めたアレンジの一形態でしょう。

なお、この参鶏野菜鍋にはポン酢風の特製ソースがつき、
鶏肉や野菜は、それにつけて味わうこともできます。
水炊き風でもあり、和の要素を含んだサムゲタンという感じですね。

なお、ランチの野菜参鶏鍋はコース仕立てになっており、
1人前3000円、2人前からの注文可ということです。
僕はひとりだったので、本来であれば注文できなかったのですが、
特別にということで、ハーフサイズで出して頂いたものです。

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コースはこんな感じの前菜からスタート。

・キムチ盛り合わせ
・ナムル盛り合わせ
・本日のサラダ(サンチュコッチョリ)

キムチは白菜、キュウリと、チョンガク大根(小さな大根)の3種。

ナムルは大根とニンジンのセンチェ(和え物)、ワラビのナムル、
エホバク(韓国カボチャ)のナムル、豆モヤシのナムルという4種。
中でもエゴマの粉でコクを出したワラビのナムルが美味でした。

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続いて出てきたのはチャプチェ(春雨炒め)。
具だくさん、かつ具のひとつひとつに丁寧な下味がついています。

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本日のチヂミは海鮮チヂミでした。

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塩辛もサービスとして頂いちゃいました。
テナガダコ、ホタテのヒモ、チャンジャ(スケトウダラの内臓)の3種。
韓国からわざわざ仕入れたものだそうで、これもいい味でしたね。
ごはんが欲しくなる味。そしてお酒が恋しくなる味。

で、この後に参鶏野菜鍋が登場するという流れです。

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そしてまたデザートが秀逸でした。

右上にあるのが黒ゴマのブランマンジェ。
黒蜜とミスカル(穀物粉)を振りかけてあります。

右下は柚子を巻き込んだ干し柿。
その左がエゴマの粉と実を使ったクッキー。
フルーツがサクランボとライチです。

もともと料理長さんはデザートへの意識が高い方でしたが、
ランチコースにもこれだけのものを用意するというのはさすが。
ミスカルや、エゴマで韓国要素をアピールしているのもいいですね。

どうしても韓国料理はデザートの部分が弱いので、
それを補う工夫が見えるというのは、嬉しいことです。

これで1人前3000円なら、ちょっと贅沢なランチにはいいかも。

もちろんランチはこのコース以外にもいろいろあり、
1000円ちょっとのメニューが中心となっていました。
西麻布という場所柄、ちょっと高めの設定ではありますが、
そのぶん落ち着いた雰囲気と手の込んだ工夫を楽しめます。

お店そのものが路地の中にあって目立つ場所ではないので、
いまのところ知る人ぞ知る隠れ家的なお店という感じ。

ディナーメニューもいろいろ魅力的な料理が揃っているので、
次回はランチだけでなく、夜にもお邪魔したいですね。

店名:宮(KUNG)
住所:東京都港区西麻布1-7-11霞ハイツ1階
電話:03-6459-2696
営業:11:30~15:00、17:00~翌4:00(月~土)、17:00~24:00(日)
定休:なし



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