富山で食べてきた、韓国料理以外のものをまとめます。
2泊3日で、帰りは朝の飛行機という慌ただしい日程でしたが、
ご当地グルメを中心に、目いっぱい食べてきました。
「コリアンキッチンカエン」の皆様にもあちこちご案内頂き、
また美味しいもの情報も、どっさり教えて頂いた成果です。
冒頭の写真は、到着してすぐに向かった富山式ラーメン。
俗に「富山ブラック」と呼ばれる、真っ黒いスープが特徴です。
その黒さの理由というのが、スープをすすった瞬間、
「しょっぱ!」
と思わず叫んでしまうほどの、味付けの濃さ。
かなり塩分を濃く作った醤油ラーメンという感じです。
このスタイルが生まれたのは1950年代のことで、
肉体労働をする人たち向けに、わざわざ濃く味付けたとのこと。
ごはんのおかずになるラーメン、という意味があったようですね。
それが現代まで続き、ご当地ラーメンになったのだとか。
麺はやや太め。チャーシュー、メンマがゴロゴロ入っており、
その両方がまた、ずいぶん濃い醤油味に仕立ててあります。
せっかくなのでごはんを一緒に頼んでみましたが、
確かに、ごはんのおかずとしてはよく合う濃さでした。
ちなみに味の濃さを除けば、東京人にも懐かしい醤油ラーメン。
刻みネギに加え、コショウもたっぷり入っておりました。
ごはんと一緒に麺をすすりながら、学生時代をふと思い出した次第。
ふるくから愛されている、というのがよくわかるラーメンです。
富山の人たちは、スープまでぐいっと飲んじゃうみたいですね。
西と東でも違うようですが、基本的に味付けは濃いのが富山流とか。
中でも醤油が味付けの要として、活躍していると聞きました。
きちんと食文化に裏打ちされた濃さということですね。
そして、もうひとつ。
富山の食を理解するうえで、欠かせないのが昆布の存在。
かつて富山は、北海道から来る北前船の中継地になっており、
北海道の特産品である昆布がたくさん水揚げされていたとか。
その影響から、現在でも昆布の消費量は全国一。
街中には昆布専門店があり、スーパーも昆布コーナーが充実。
土産物店にも、昆布や昆布関連商品がずらり並んでいました。
上の写真はローソンで買った、とろろ昆布おにぎり。
まわりをとろろ昆布で包み、具にも昆布の佃煮が入っています。
内外ともに昆布という、富山らしいおにぎりといえます。
こちらは2日目の朝に食べた七越焼き。
中にアンコが入っており、今川焼き風です。
アズキあんと白あんの2種類を食べました。
その後、氷見のほうまで移動して昼食は焼き魚定食。
アカラバチメという耳慣れない名前の魚でしたが、
どうやらメバル(赤メバル)を表すそうです。
氷見牛のコロッケなどもつまんでみたり。
夜は地元の人たちも行列するという人気回転寿司店へ。
回らないカウンター寿司も考えたのですが、
地魚の種類を考えると、回転寿司のほうが豊富とのこと。
確かにメニューを見ると、珍しい魚がいっぱいでした。
その中から富山らしいものをチョイス。
ブリに始まり……。
ホタルイカ。
甘エビの昆布〆め。
白エビの軍艦。
サス(カジキ)の炙りをつまみでもらったり……。
白エビの唐揚げを単品で取ったり。
ほかにも、カワハギ、キジハタ、ボタンエビなど。
ずいぶんいろいろな種類を堪能しました。
「まちこ巻き」という見慣れない単語があったので、
注文してみると、ハマチと大葉の巻物とのこと。
検索でほかに出てこないので、オリジナルでしょうか。
あるいは「君の名は」あたりから取っているのかも。
回転寿司を食べ終えて、その後はさらに居酒屋行脚。
七輪の炙り焼きを自慢とする店に入り、白エビを焼いたり……。
ゲンゲという深海魚の干物を炙ってみたり。
さらにもう1軒居酒屋をハシゴして、ゲンゲの天ぷら。
干物のときは、シシャモやメヒカリを思い出しましたが、
天ぷらにすると、上品な白身がアナゴを思わせる感じです。
富山牛のステーキ。
白エビのサラダ。
シメは氷見ウドンをチョイス。
このつゆも、やっぱり塩分は濃い目でしたね。
富山らしさを最後まで体感しました。
3軒巡ってたっぷり食べたので、翌朝は軽めに。
空港の売店で買ったものですが、パンにも昆布なんですね。
キワモノ系の味と思いきや、これがけっこう合います。
あっという間に、全部食べきってしまいました。
といった感じで、駆け足ですが2泊3日の報告。
あと、富山で買ってきたものと、ここからこぼれたものを、
次の記事でまとめて、富山編の最後にしたいと思います。
もう少々、お付き合いください。
5 Responses to 富山で食べてきたもの一覧。