先日、関西空港で行ったトークイベントの前日。
あんそらさんと、打ち合わせを兼ねつつ食事をしました。
足を運んだのは桃谷(寺田町?)の「どゃ」。
店名の「や」の字が小さいので、発音にしばし悩みますが、
特に韓国語の複合母音という訳ではなく、関西弁の「どや」。
僕にはできませんが、関西弁ネイティブの発音を聞くと、
なんとなく「や」を小さくしたくなる気持ちはわかりました。
メニューには「どゃチゲ」なんて魅力的な単語もありましたが、
テジカルビ(豚カルビ)がいちばんのおすすめとのこと。
冒頭の写真がそのテジカルビですが、見てわかる通り、
タレに漬け込んだ、いわゆるテジカルビとは異なります。
ちょっとわかりにくいですが、七輪の後ろに小さな壺があり、
そこにタレが入っていて、焼きながら味をつけていきます。
網で軽く焼いて、ハサミで適度な大きさに切った後、
何回もタレに浸しながら焼く、というのがこの店のスタイルでした。
少しずつ照りを帯びていく肉を見ると、楽しい気分になりますね。
タレの甘さも控えめなので、ベタッとしていないのがいい感じです。
このテジカルビも充分、魅力的でしたが……。
個人的な興奮度合いとしては、ここからが本番。
写真は「蒸し豚、スエ盛り合わせ」というメニューですが、
スエというのが手前の腸詰め、いわゆるスンデの済州島方言です。
見た目からして、ソウルなどのスンデとはだいぶ違いますよね。
豚の血液をたっぷり使っている、というのが特徴です。
大阪は済州島出身の方がたくさん住んでいるため、
韓国料理店のメニューにも、済州島の郷土料理をよく見かけます。
大阪に行って韓国料理を食べる、大きな楽しみのひとつですね。
その上にあるのが「皮付きの!」蒸し豚で、右が豚タン。
蒸し豚に皮がついているのも、済州島らしさのポイントです。
テールスープも済州島スタイル。
牛テール(尻尾)を煮込んでスープを取るのは同じですが、
そこに済州島の名産であるコサリ(ワラビ)を入れるのが特徴。
小麦粉でとろみをつけているのも済州島ならではだそうです。
こういう家庭料理の範疇に入ってしまう郷土料理は、
なかなか本場でも食べられませんし、僕も見た記憶がありません。
同じく済州島出身者の多い、東京の三河島でも見かけないですし、
大阪だからこそ食べられる希少な料理ではないかと思います。
ほかにもアマダイのチヂミとか、ピントク(そば粉のクレープ)とか、
大阪では済州島の伝統的な料理をあちこちで見かけます。
たぶん細かく見ていけば、歴史的に貴重な発見も多いはず。
さかなクンの発見した「クニマス」のような事例が、
大阪と済州島の関係にも、たぶんあるのではとにらんでいます。
マッコリもこだわって済州マッコリを使用。
僕の見た感じでは、あまり大阪での流通量は多くない様子。
こちらの店でも、ママさんがわざわざ連絡して取り寄せたのだとか。
これだけ済州島との関係が深い地域ですから、
ぜひ済州マッコリも、頑張って欲しいですね。
済州マッコリ
http://www.kame2.jp/
シメはサービスで頂いたキムパプ(海苔巻き)
翌日があるので、この日は早めに切り上げ、
体力とテンションを温存、ということに致しました。
お互い似たような取材をしているので、
あんそらさんと話していると、話題が尽きませんね。
ニアミスで同じ店を取材しているケースも多いですし、
立てているアンテナも、あちこちで重なっています。
もう1回、梅田ハービスホールで機会があるので、
1度頭の中を整理しつつ、しっかり語りたいと思います。
すでに何度目かの告知ですが、お時間ある方はぜひ。
テレビ大阪/OSAKA韓国クリスマスフェスタ
http://www.tv-osaka.co.jp/event/koreafesta/
なおイベント自体は23~26日まで開催されています。
25日は同じ会場で、アンミカさんのトークショーもあります。
僕らのトークは26日の14時20分からという予定。
会場では韓国商品の物販や、映画の上映なども行っています。
そして、もうひとつお知らせ。
トークが終わった後に、あんそらさんと飲むことにしました。
打ち上げを兼ねてといったところですが、せっかくなので、
ブログでも声をかけ、オフ会のような形にしたいと思います。
年末の忙しい時期ですが、お時間ある方はこちらもご参加ください。
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<大阪オフ会>
日程:2010年12月26日(日)
時間:19時から
場所:韓日館(宗右衛門町)
会費:5000円
集合:現地
定員:30名
<会場>
店名:韓日館
住所:大阪府大阪市中央区宗右衛門町1-22
電話:06-6212-9996
http://www.kannichikan.com/
<申し込み方法>
下記までメールをください。
hachimax●hotmail.com(←●を@にかえてください)
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店名:どゃ
住所:大阪府大阪市生野区勝山南2-8-7
電話:06-7890-9100
営業:17:00~23:00
定休:火曜日
http://doya-tejikarubi.com/
5 Responses to 桃谷(大阪)「どゃ」でテジカルビ&済州島料理。