三河島の韓国料理店「ママチキン」。
今年の5月まではここから徒歩2分の場所に住んでおり、
自宅からもっとも近い韓国料理店としてお世話になっていました。
引っ越して、三河島ライフからは遠ざかってしまいましたが、
ご近所だった縁もあって、ちょくちょく通っています。
まあ、ご近所でなかったとしても通ったかもですけどね。
こちらが「ママチキン」自慢の自家製マッコリ。
以前の記事や『珠玉のマッコリ 徹底ガイド』でも紹介しましたが、
なんと、
店舗の裏を工場として、酒造免許を取得しました!
昨年から申請準備を始め、今年9月にようやく許可が下り、
法的に認められた自家製マッコリを提供できるようになりました。
そこから仕込みを始め、いま出ているのが第1弾の生マッコリ。
店の裏で造った出来立てのマッコリを新鮮な状態で味わえます。
日本の飲食店がマッコリのために酒造免許を取ったのは、
これまで僕の知る限り「韓さん生マッコリ」の「生マッコリ家」のみ。
そして、その「韓さん生マッコリ」はおおいに売れた関係で、
酒造としての機能を、いまは富士山麓のほうに移しております。
そういった意味では、店のすぐ裏で造っているマッコリは、
現状、「ママチキン」だけという希少性もありますね。
こうなってくると、後発店の増加も期待してしまいますが、
話を聞いた限り、ずいぶんと難しい部分が多い模様です。
法定製造数量(年間6キロリットル以上)もありますし、
それ以前に、過去の醸造経験なども審査されるとのことです。
過去の醸造経験ったって、素人にあるはずはないので、
日本人の技術者を連れてくるか、または韓国から技術者を呼ぶか。
ちなみに「ママチキン」の場合は、韓国から呼んだクチですが、
その技術者というのが、店を切り盛りするママさんの実弟。
来日前は慶尚北道安東市に位置する老舗醸造場で働いており、
その技術を携えて、日本にやってきたという背景があります。
自家製マッコリといえども、台所作業のように造っている訳でなく、
小規模ながら、きちんと工場として稼働させているイメージです。
そんな出来立てのマッコリをぐびーっとやっつけながら、
もともとの看板料理である、フライドチキンをかじります。
韓国であればいわせれば、
「フライドチキンにはビールだろう!」
となるところですが、自由な組み合わせで楽しめるのも日本ならでは。
マッコリにはこれ、という一応のイメージが韓国にはありますが、
銘柄の増えた日本なら、新たな組み合わせの模索も楽しいものです。
日本産のドライなマッコリなんか、焼肉のために開発されましたしね。
そして、この日はもうひとつの喜びが。
慶尚北道の山間部は江原道とともにマツタケの産地で、
それを特別メニューとして提供されております。
ママさんの故郷である慶尚北道青松郡は代表的産地のひとつ。
今年の韓国は雨が多く、農産物に重大な被害が出ていますが、
日本と同様、キノコは豊作になっているとのこと。
そんな背景もあって、大量に仕入れたそうです。
マツタケにゴマ油をかけて焼くのが韓国式。
「香りが命のマツタケになんてことをするんだ!」
という人もいるかとは思いますが、
これはこれで韓国らしい気分に浸れます。
まあ、途中から醤油をもらって食べましたけどね。
食べたい人は10月いっぱいであればまだあるかも。
なくなれば終わりなので、どうしてもの人は事前に確認してください。
ちなみにこちらは、翌日0次会で行った湯島の「周王山」。
三河島「ママチキン」の2号店という位置づけです。
店名の「周王山」は青松郡に位置する山の名前で、
自家製マッコリにも、同じ名前がつけられるそうです。
湯島の「周王山」でも、やはり自家製マッコリを飲みつつ、
この日は醤油味のフライドチキンを試してみました。
甘めの醤油でベタっといした感じにコーティングしており、
フライドチキンよりタッカンジョン(鶏の蜜揚げ)にも近い感じ。
個人的には、「おばあちゃんのぽたぽた焼き」を連想しました。
こいつを3人でたいらげ、景気をつけて1次会に移動。
その後、4軒ハシゴした話はブログに書こうか思案中ですが、
韓国料理とは無関係に、気持ちよく泥酔しました。
店名:ママチキン
住所:東京都荒川区西日暮里1-7-6
電話:03-3801-4156
営業:17:00~翌2:00
定休:なし
店名:周王山湯島店
住所:東京都台東区池之端1-1-2
電話:03-3834-1235
営業:11:00~翌3:00
定休:第3日曜日
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9 Responses to 三河島「ママチキン」で自家製マッコリ&松茸。