以前もお伝えした、スパークリングな覆盆子酒。
「氷呑福(ピンタンボク)」の日本での販売が始まりました。
五反田の「チェゴヤ五反田本店」で試飲会が開催され、
取材がてら、ということで参加させて頂きました。
このお酒については、韓国で発売された当時に、
頂き物として、ブログでも紹介をしました。
ライト感覚の覆盆子酒「氷呑福」登場。
http://koriume.blog43.fc2.com/blog-entry-1037.html
簡単にその特徴を説明すると、韓国の伝統酒である、
覆盆子酒(山イチゴ酒)に炭酸を加えたライトバージョン。
従来の覆盆子酒は、滋養強壮、精力増強などの薬効面は高い一方、
味わいが濃く、甘すぎる、との評価が多かったそうです。
覆盆子酒といえば全羅北道高敞郡が産地として有名ですが、
試飲会に同席していた郡の担当者さんに聞いたところ、
「日本への輸出は1994年からの悲願!」
なのだとか。
これまで日本にも数多くの商品が輸入されましたが、
いまひとつ売れ行きが伸びず、そこまでの定着がありませんでした。
「なんとか、覆盆子酒を日本人にも飲んでもらいたい」
との気持ちから、今回は徹底的なマーケティング調査を実施。
顕著なマイナス面として上がってきた、
・濃い
・甘い
・アルコール度数が強い(従来品は14、5度)
という部分を改良し、爽やかなイメージへの方向転換。
炭酸を注入し、アルコール度数も7度まで引き下げたそうです。
日本向けには外したようですが、韓国ではストローをつけて販売。
従来の伝統酒にはない、軽さをアピールしていました。
飲んでみての印象もずいぶん軽いですしね。
今でこそ日本の韓国料理店には生マッコリがありますが、
それまで炭酸系のアルコールはほとんどありませんでした。
サワー的なポジションを確立すれば、今度こそ成功するかもですね。
レモンをちょっと絞って飲んでも美味しかったです。
あとは知名度の問題ですか。
マッコリの名前はだいぶ日本でも浸透してきましたが、
覆盆子酒の名前を広めてゆくのは、さらに大変そうですね。
スパークリングな覆盆子酒、というのは興味がある人なら事件ですが、
覆盆子酒を知らなければ、なにそれ、で終わってしまいます。
むしろなんだかよくわからないけれど、
「ピンタンボク!」
「ピンタンボク!」
「ピンタンボク!」
という商品名を連呼したほうが耳に残るかも。
ちなみに、キャッチコピーの2行目に使われている、
「クールに福を飲み干す!」
という商品名の訳は、僕が先日ブログに書いたもの。
使っていいかという連絡が来たので、快諾しておきました。
名誉なことなので、ぜひ売れて欲しいものです。
まず先行的な販売店として、
・「チェゴヤ」の各店舗
・「妻家房」の各店舗
が決まっているとのことです。
あと、板橋の「アーラリ」にもたくさんありました。
順次、他の韓国料理店や、酒販店などにも入る予定とのことです。
興味のある方は、ぜひ見つけたら試してみてください。
なお、値段は飲食店の価格で1本1500円前後とのこと(375ml)。
ロックグラスで飲むことを想定し、4杯ぐらいは取れるようですが、
サワーがわりのイメージでは、やや高いと感じるかもしれませんね。
逆にあまり強くない人であれば、ゆるゆる飲むにはちょうどいいかも。
今後、市場に出てどのような評価を受けるのか非常に楽しみです。
4 Responses to 微発泡覆盆子酒「氷呑福(ピンタンボク)」発売開始