ずいぶんと報告が遅くなって申し訳ありません。
3月3日に開催した「FOODEX JAPAN出品マッコリを飲む会」。
写真はぼかしを入れてありますが、ごらんの通り大変盛況でした。
上野「二東マッコリ」の座敷を借り切って総勢32名。
僕がブログで呼びかけた定員の20名の方々に加え、
韓国から「FOODEX JAPAN」にやってきた業者の皆様が参加しています。
会場を提供してくれた二東ジャパンの社長にもご参加頂きました。
この日、別件の取材で「FOODEX JAPAN」会場にも足を運んだのですが、
ずいぶんと多くのマッコリが出品されておりました。
今後、市場に出回るであろうマッコリをすべて試飲してきましたが、
なかなかに個性派揃いで、今後が非常に楽しみです。
なお、入口近くのいちばん目立つところにはJINROマッコリが位置。
いよいよ関東圏での販売も始まったそうですね。
大手スーパー、コンビニ、酒販店などに並ぶ予定とのことなので、
今後、ますますマッコリの知名度は高まっていきそうです。
4月21日(水)から始まるTBS系ドラマ『アイリス』にも、
JINROマッコリのCMが流れるという報道が出ていました。
水曜日の午後9時からのゴールデンタイムでしかも地上波。
大きな企業が本腰を入れ、マッコリ事情はますます加熱しそうです。
韓国経済(韓国語)
http://www.hankyung.com/news/app/newsview.php?aid=2010021876771&sid=&nid=910&type=2
さて、この日用意されたマッコリは17種類(たぶん)。
前回のように、感想のアンケートなどもあるかと思っていたのですが、
「いえ、好きにたくさん飲んで頂ければ!」
という話だったので、盛大なマッコリ宴会となりました。
幹事業務で忙しく、全体を把握しているかがちょっと曖昧ですが、
用意頂いたマッコリをずらり紹介してみたいと思います。
・二東マッコリ(生)(二東ジャパン)
・二東マッコリ(シャーベット)(二東ジャパン)
・ホランイマッコリ(恵貞ヌルク都家)
・ホランイ晩餐酒マッコリ(大江醸造場)
・黒豆マッコリ(大江醸造場)
・黒ニンニクマッコリ(大江醸造場)
・ペダリマッコリ(ペダリスル都家)
・ソン・ミョンソプ生マッコリ(泰仁酒造)
・白蓮の花生マッコリ(新平醸造場)
・農酒(草家)
・草家マッコリ(草家)
・マカマッコリ(草家)
・秋ウコンマッコリ(草家)
・愛香(チュヨン都家)
・栗マッコリ(七甲山酒造)
・メセンイマッコリ(NゾーンB&F)
・酒蔵の月と兎マッコリ(中埜酒造)
※情報を頂いて追記しました。
えーと、とりあえず思い出す限りを並べてみました。
抜けがあるようでしたら、コメント欄でご指摘ください。
あと栗マッコリのメーカー(ノーラベルだったもの)と、
中埜酒造の銘柄もわかる方がいらしたら教えてください。
中埜酒造は参加者の方から3本だけ頂いた新商品です。
僕が列挙しただけでも17種類がありますね。
だいぶ飲んだつもりでしたが、飲み忘れがあるかも。
せっかくなので、印象的だったいくつかを紹介します。
ドラマ『エデンの東』などに登場しているパク・ヘジンが、
イメージキャラクターを務めている「愛香(エヒャン)」。
原料に玄米を使っているというのが特徴です。
独特の後味があるので、コクのある生という感じ。
米マッコリよりも、ヘルシーで健康的というウリもあるそうです。
韓流スターを全面に出したマッコリも今後増えそうですね。
試飲会らしく、ノーラベルの商品もありました。
上のリストで醸造元を確認できなかった栗マッコリ。
飲んで「栗!」という感じはあまりなかったですが、
おそらく地元の名産と絡めたマッコリなのだと思います。
フーデックスでも柿マッコリだの、リンゴマッコリだの、
フルーツ系マッコリがずいぶん出品されておりました。
評価が真っ二つに割れていたのがコチラ。
全羅北道から無形文化財指定を受けた名人作のマッコリです。
銘柄名も名人の名前からとって、ソン・ミョンソプ生マッコリ。
名人が麹から醸造まですべてひとりで担当しているのが売りで、
甘味料を一切入れていないので、甘味がまるでありません。
といってもドライな味ではなく、意外に柔らかな口当たり。
いわゆる「虎マッコリ」のようなキレ味鋭い感じではなく、
丸みを帯びた、味わい豊かなマッコリという印象でした。
僕はこの手の味が大好きですが、ダメな人には絶対ダメでしょうね。
「食事の邪魔をしないのはコレ!」
という評価も飛び交っていましたのも印象的。
マッコリの甘味料が気になる方にはおすすめしたい銘柄です。
といっても、韓国に行かないと現状飲めませんけどね。
こちらは日本でもすでに活躍している「草家マッコリ」。
先日紹介したマカマッコリや、秋ウコンマッコリも同じ会社の製品。
しばらく前までは「チャングムの誓い」のオフィシャルマッコリとして、
同じ色のラベルが、多くの飲食店に出回っておりました。
フーデックスの会場でこちらの社長さんから話を聞く機会があり、
韓国産の米を100%使う、というこだわりを伺ってきました。
ラベルの左上にもありますが、「韓国産鉄原五台米100%」。
江原道に属する鉄原郡は、北朝鮮との軍事境界線に位置するため、
民間人の往来が制限されており、逆にそのままの自然が残っています。
その環境で作られた米が、近隣の五台山から名前を取った「五台米」。
韓国でもブランド米のひとつとして知られる米です。
この日、初めて知ったのですが、醸造場も鉄原にあるんですね。
「草家」のブランドは有名なので、あまり意識していませんでしたが、
これもまた江原道鉄原郡の地マッコリということになるそうです。
ちなみにこの日は、写真の草家マッコリのほか、
マカマッコリ、秋ウコンマッコリ、農酒をご提供頂きました。
加えて、3名様限定のプレゼントとしてマッコリの甕と器のセットも。
「草家」の皆様、本当にありがとうございました。
忠清南道唐津郡で造られている「白蓮の花生マッコリ」。
白蓮の葉を原料に加えているのが特徴だそうです。
微量なので、味に影響するほどではありませんでしたが、
白蓮の葉には生薬としての効果があるとのことです。
個人的にはこのマッコリがこの日の中ではいちばん好みでしたね。
甘味、酸味、発泡感など、バランスが整ったマッコリでした。
なお、この日は醸造場の3代目に参加して頂き、
地元の話、蔵についての話を聞かせて頂きました。
3代目ということで分かるように歴史の古い蔵なんですね。
「昭和14年の創業です」
と仰っておりましたので、西暦だと1939年。
ということは日本統治時代の創業になるということ。
工場そのものは新しくリニューアルしたそうですが、
創業当時から使っていた日本建築の家屋が残っているそうです。
地元の名産品を訪ねたところ、
「ハゼが有名です!」
との答えが返ってきました。
ハゼを使った料理とマッコリの組み合わせも研究しており、
地元の特産品としてアピールする計画もあるとのこと。
んー、ぜひ機会があれば取材に行きたいですね。
3代続いたマッコリ醸造場のエピソードとハゼ料理の記事。
どこか書かせて頂ける媒体があれば、ぜひご連絡ください。
といった感じで報告は以上です。
おかげさまで今回も充実したマッコリの会となりました。
ご参加頂いた皆様とともに、会場、料理を提供頂いた二東ジャパン、
マッコリを提供頂いた各メーカーの方に感謝したいと思います。
2010年はマッコリブームが本格的に開花する年。
さらなる情報を追いかけていきたいと思います。
5 Responses to 「FOODEX JAPAN出品マッコリを飲む会」後記。