昨日、四ツ谷で「全羅北道イベント」の打ち合わせをしました。
おかげさまで200名の定員に対し、見事に満員御礼。
締切直前になって、大量の申込みがあったとのことです。
トークイベントに出演する僕らにとっても、大変喜ばしいことであり、
また頑張らねばならないと、気を引き締めております。
さて、その打ち合わせ後に関係者で食事をしたのですが、
その席でご紹介頂いたのが、なんと慶尚南道東京事務所長。
いつの間にやら慶尚南道も東京事務所が出来ていたんですね。
10月15日のオープンなので、ちょうど2週間ぐらい前の新しい話。
これまでは関係性の深い下関に事務所があったそうですが、
それを東京に移して、経済協力や観光に力を入れていくようです。
せっかくなので関連ニュースもリンクを張っておきますね。
聯合ニュース/慶尚南道が東京に事務所開設、輸出拡大の足掛かりに
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091016-00000004-yonh-kr
聯合ニュース/慶尚南道、日本から年1万6千人の観光客を確保
http://news.nifty.com/cs/world/koreadetail/yonhap-20091016-63334/1.htm
所長さんとは慶尚南道の話で盛り上がりました。
冒頭の写真は南海郡にあるタレンイマウル。
山肌を切り開いて作った棚田が美しい村です。
慶尚南道というと、広域市の釜山、蔚山こそ含まれませんが、
日本からの観光客にも人気のエリアがいくつもあります。
例えば、晋州市などはその代表格かと。
ユッケビビンバの本場であり……。
また近年は晋州冷麺の存在もクローズアップされました。
晋州城の脇を流れる南江沿いはウナギ料理が有名。
食の魅力という意味では、かなり充実した地域です。
チュンムキムパプが有名な統営もいい街ですね。
具を入れず小さく作った海苔巻きに、イカの和え物を添えた料理。
漁の合間に食べられる弁当として作られたのが発祥だそうです。
ほかにも冬場は牡蠣が美味しく、春先はカレイが自慢。
いずれも食べ逃しているので今後の大きな宿題ですが、
魚介類を中心に美味しいものがたくさんあるところです。
その統営と隣接する巨済島を中心とした島嶼地域の巨済市。
釜山からもフェリーで行けるため、多くの観光客が訪れます。
「冬のソナタ」のラストシーンに使われて有名になった外島もここ。
釜山旅行からのショートトリップにはちょうどいいエリアです。
僕は2003年に友人を訪ねて巨済島に行きました。
ここで食べたヒラメの刺身はうまかったですね。
そしてもうひとつ忘れられないのがトルモンゲ。
日本語ではカラスボヤというホヤの仲間だそうですが、
普通のマボヤに比べて、より甘さが際立っていましたね。
僕が訪れたのは5月で、ちょうどイワシ漁のシーズンでした。
市場に行くと、手開きにしたイワシがたくさん売られていました。
おばちゃんに食べ方を聞くと、
「コチュジャンつけて食べるとうまいよ」
とのこと。
味見などをさせて頂いたときの写真が……。
こんな感じ。
この頃はプサンナビで記事を書いておりましたので、
その取材ということで、巨済島を訪れました。
プサンナビ/K・F・Cの巨済島を食べ尽くそう
http://www.pusannavi.com/blog/blog_top_view.php?blog_id=5000746
プサンナビ/K・F・Cの市場探検 巨済島編
http://www.pusannavi.com/blog/blog_top_view.php?blog_id=5003733
いやはや、まだ記事が残っているんですね。
ちなみにこのとき、取材をしている僕を取材しているメディアがおり、
後ろにテレビクルーの一行が、撮影をしておりました。
韓国文化を日本に伝える日本人、ということで取材を受けたのですが、
結局、それが放送になったかどうかは聞いていないんですよね。
放送予定が延期になった後、ずいぶん経って放送されたようですが、
もし何か記録が残っているのであれば見てみたいものです。
あと、先日「食客トーク」で紹介した三千浦の煮干も慶尚南道の名物。
僕が見たのは1.5キロで12万ウォンという値段でしたが、
所長さん曰く、
「いいものなら1.5キロで50万ウォンはするよ」
とのこと。
韓国はときおり、妙なものがブランド品になっていて驚きますね。
ほとんど贈答用にしか使われない特別な煮干ですが、
いつの日か、機会があればぜひ食べてみたいものです。
といった感じに慶尚南道の美食話で盛り上がりました。
こうして東京事務所が開設されたということは、
今後、広報などにもより力を注いでいくということでしょう。
慶州、安東という2大観光地を有する慶尚北道に比べると、
どうしても慶尚南道は足を伸ばす人が少ないですからね。
いいところがたくさんある道だけに、ぜひ頑張って欲しいものです。
7 Responses to 慶尚南道東京事務所がオープン。