慶州ブームが来る、という記事を書いた手前、
出足好調だというドラマ「善徳女王」を見てみました。
ようやく第3話までを見終えたところですが、
なんとなく知った場所が出てくるのが嬉しいですね。
第1話の冒頭、いきなりそんなシーンがあり、
映し出されたのは南山に位置する写真の釈迦如来坐像。
けっこう本格的な登山をしないとお目にかかれません。
汗だくになりながら、ようやく見つけたときは、
なにやら非常にありがたい気持ちになったものです。
こちらも第1話に登場した蘿井(ナジョン)。
といっても、実際にこの場所が映ったのではなく、
壮大なセットの一部として登場していましたけどね。
この場所こそが新羅1000年のスタート地点。
初代王の朴赫居世がこの地の井戸から誕生しました。
生まれたときの卵がひょうたん型だったことから、
苗字が朴(韓国語でひょうたんの意)さんになったのだとか。
韓国にたくさんいる朴さんのルーツがこの場所です。
もうひとつ、ドラマには出ておりませんが、
同じく苗字の多い、金さんのルーツがこちら。
後に鶏林(ケリム)と呼ばれるこの林のある場所から、
小さな箱に入って、ひとりの男子が生まれました。
その箱が金色をしていたとして、苗字が金。
金閼智(キムアルチ)として名付けられました。
彼自身は王様として即位はしておりませんが、
その後、子孫たちが続々と新羅の王様として即位します。
ドラマの主人公である「善徳女王」も本名は金徳曼。
この林で生まれた金閼智の後裔です。
なお金さん、朴さんときて、もうひとつ多い苗字が李さん。
このご先祖様も、元は新羅の高官だったとか(異説あり)。
始祖から数えて22代目に当たるのが朝鮮王朝を開いた李成桂。
慶州をウロウロしていると、いろいろな歴史に行き当たり、
「へー、こんなところでつながっているんだ」
と思えるあたりが好きなんですよね。
とはいえこのブログ、よく考えるとタイトルは「韓食日記」。
歴史話はこのぐらいにして、そろそろ食の話題に戻ります。
3 Responses to ドラマ「善徳女王」を見ています。