新潟名物タレカツ丼&へぎそば。

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ふと見ると、見事に飲み会だらけの黄金連休。
会社によっては16連休というところもあるらしいですが、
フリーで仕事をしている僕にはまるで無関係です。
いつも通り、昼は家で仕事をして、夜はお酒を飲んで。

ちょうど連休向けに仕事もどっさり来ましたし、
休みは事務連絡も減るので、しっかり働こうと思います。

さて、そんな状況下。

新潟県出身の友人と新潟料理を食べてきました。
冒頭の写真、なんでも新潟にしかない特殊なカツ丼とのこと。
薄めに揚げた豚カツを、甘い醤油ダレにくぐらせており、
その名もずばり、「タレカツ丼」だそうです。

「いやあ、懐かしいなぁ」

と顔をほころばせる友人。
逆に僕のほうは、

「なんだ、こりゃぁ」

と驚くばかり。
福井名物のソースカツ丼は食べたこともありましたが、
タレカツ丼なるものが存在するというのは初めて知りました。
カツ丼の世界も本当に奥が深いですね。

見た目は驚くほどシンプルですが、意外な仕掛けがあり、
食べ進むと、中からもう1枚のカツが出てきました。
そのカツのおかげで、タレが中まで染み込むメリットがあります。

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こちらは、へぎそば。
そばを乗せている容器を「へぎ(片木)」と呼ぶそうです。
そばに布海苔を混ぜ込んでいるのが特徴で、
食べやすいよう、1口ずつ分けて盛り付けられています。

「ところで八田君、このそばの単位を何という?」
「へ!?」
「いや、このそばが1口ずつになっているじゃない」
「うん……」
「このひとつになったやつをなんて数える?」
「うーん……」

今までに考えたこともなかったような質問。
自分がこれまでに食べたそばをあれこれ振り返ってみましたが、
そもそも1口ごとのそばを食べた記憶からして希少です。

「北関東ではひとぼっちっていうんだよね」

とその友人。
新潟とともに群馬にも住んでいた経験からかと思いますが、
「ひとぼっち」という単位は初めて聞きました。

調べたところ、語源は戸隠そばの「ぼっち盛り」ですかね。
ちなみにへぎそばのほうは、「ひと手振り」という単位もある様子。
食文化のぶんだけ、いろいろな用語があるのは理解できますが、
そばのひと口にまで、これだけ多様性があるのは驚きです。

単なる昼ごはんのつもりが妙に勉強になった1日。
食の薀蓄も、本当に奥が深いですなぁ。



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