家にお客様が来る日。
昼頃から買出しに出かけ、おもてなし料理を作ります。
よくしたもので三河島には韓国食材店が多数揃っており、
家から徒歩5分圏内に行き着けの店が3軒あります。
まだ利用したことのない店を含めれば6、7軒はありますか。
この日はよくお世話になっている「丸萬商店」にやって来ました。
路地の奥深く。存在を知らなければ、まず見つけられない店です。
その路地は他にも韓国食材店が並んでおり、
一帯を「三河島コリアンマーケット」と称します。
「丸萬商店」は営業を始めて、60年ほどになる老舗。
韓国食材だけでなく食肉、肉加工品も扱っております。
むしろそちらがメインなのかもしれませんけどね。
この日は白菜キムチを購入。
ほかにもチャンジャなどをよく買います。
それとともに……。
不老どんどん酒を購入。
ドンドンジュというよりマッコルリ(どぶろく)風ですけどね。
その名の通り、不老の酒。飲むと老化が止まるとされており、
三河島だけに流通する幻の秘酒……ということでもなく。
実際は大邱の不老洞(プロドン)というところで作られており、
その地名から名前を取って、「不老どんどん酒」だそうです。
日本ではまだまだほとんど知名度のないマッコルリだと思いますが、
輸入業者が荒川区内にあるので、三河島ではたまに見かけます。
韓国からの輸入品なのに、まだ発酵を止めておらず、
フタのてっぺんに小さな穴を開けて、ガス抜きをしています。
その穴はセロテープで軽く止めているだけなので、
ご購入される方は、途中でこぼさないようにお気をつけください。
ちなみに我が家でいまいちばんの人気マッコルリです。
さて、それらの買出しを経て作ったのがコチラ。
三河島の総力を結集したポッサム(茹で豚の葉野菜包み)です。
って何を大げさな。
でも、まあ三河島のよさを魅力したのは事実。
メイン食材の豚バラ肉は、すぐ近所にある超有名精肉店、
「肉のきたじま」にて購入しました。
そこに「丸萬商店」で購入した白菜キムチを添えて、
茹でた白菜、サンチュ、特製サムジャン(合わせ味噌)で完成。
おかげさまで、この日のお客様にも好評でした。
ポッサムを作るときの、もうひとつの楽しみがコチラ。
豚バラ肉を茹でるときに、ニンニク、ネギとともに味噌を入れますが、
適当に漉したのち、味噌をさらに加えてテンジャンチゲ(味噌チゲ)。
この日は白菜、豆腐を入れて、ふつふつと煮ました。
豚肉の甘味が出て、普通にテンジャンチゲを作るよりも美味。
場合によってオカラなどを入れても美味しく仕上がります。
その場合はテンジャンでなく、白菜キムチを入れたピジチゲに。
テンジャンチゲにあわせるごはんはカムジャバプ。
角切りにしたジャガイモを9穀米のごはんと一緒に炊いて、
炊き上がったらゴマ油を少々たらしてよく混ぜます。
食べるときにヤンニョムジャン(薬味醤油)を添えて出来上がり。
こちらは師匠のレシピからパクらせて頂きました。
ヤンニョムジャンも醤油に、すりゴマ、ニンニク、ショウガを混ぜるだけ、
というシンプルなものでしたが、これが不思議とうまい。
師匠曰く、すりゴマたっぷりというのがポイントだそうです。
ほかにも韓国料理でない料理もたくさん用意し、
終電間際の時間まで、よく食べ、そしてよく飲みました。
引っ越して来て、そろそろ8ヶ月ほどになりますが、
三河島は本当に住みよい町である、と日々感謝しております。
店名:丸萬商店
住所:東京都荒川区西日暮里1-4-22
電話:03-3807-3616
営業:9:00~19:00
定休:第2、4、5日曜日
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