今週の土曜日に開催される第2回「食の異文化交流」。
その打ち合わせと、料理の試作&試食が昨日行われました。
「食の異文化交流」は師匠こと佐野良一さんプロデュースで、
師匠の話を聞きながら、テーマの料理を食べるという会です。
7月に行われた第1回のテーマは「豚肉」でした。
・ピジチゲ(おからのチゲ)
・キムチパプ(キムチの炊き込みごはん)
・トムベゴギ(済州島式茹で豚)
・モムクク(ホンダワラのスープ)
このような料理が登場したのですが、
これだけ見ると、何が豚肉なのかよくわからないですね。
いずれも豚肉が重要な役割を果たしているのですが、
詳細はそのときの後記をご覧ください。
「第1回食の異文化交流会」後記。
http://koriume.blog43.fc2.com/blog-entry-760.html
それに続いて今回が第2回目となるのですが、
テーマは「粉食(プンシク)のすべて」と決まったそうです。
「粉食」とは文字通り、粉を使った料理のこと。
大阪でいう「粉モン」に相当する料理という感じですかね。
小麦粉を使った料理というのがほとんどですが、
厳密には小麦粉でなくとも、粉であればよいようです。
韓国には「粉食店」といって専門店があるぐらい、
食文化に広く根差した料理のジャンルです……。
とはいいつつ、粉食ってたいてい軽食なんですよね。
それがテーマだと師匠から最初に聞いたときは、
「なんか、粉食だとちょっと地味すぎません?」
と思ったのは正直な事実です。
師匠はもともと関西人だけあって無類の粉モン好き。
粉食自体もたいへんに魅力のある料理ジャンルですが、
わざわざ人を集めて語るようなものでしょうか……。
と思っていたら、実に意外な展開。
冒頭の写真は、かつて宮中で作られていた某お菓子で……。
こちらもあえて詳細には語りませんが、
宮中料理の本には必ず出てくる某料理です。
確かにこれらも粉食といえば粉食ですけどね。
僕がイメージする粉食とはまるでグレードの違う粉食。
テーマを粉食にしておいて、この高級さは予想外です。
なお、製作および指導は師匠の妹さん。
師匠の妹さんもかつて韓国で宮中料理を学んでおり、
現在は日本で、韓国料理の先生をなさっています。
以前もトミミョン(宮中式タイ鍋)の会にお邪魔した話を、
ブログの記事で紹介したりもしましたね。
韓国料理教室でトミミョン作りを見学。
http://koriume.blog43.fc2.com/blog-entry-373.html
ともかくもそんな高級粉食からB級粉食まで。
すべて網羅して語るというのが趣旨のようです。
なお、そのB級部分が僕の担当だとか。
「宮中の粉食は育ちのいいワシがやる!」
「顔がB級のお前はB級粉食をやるように!」
「ガハハハハハハ!」
と師匠から言い渡されました。
弟子が逆らえるはずもなく、当日はやむなく僕も料理を致しますが、
僕の部分はなんの期待もしないで頂けると助かります。
ちなみにこちらは師匠作。
僕はてっきりこれも試作した料理かと思い……。
「なんでピンデトクに紅生姜と青海苔が乗っているんですか?」
「アホ! そりゃお土産に持ってきたお好み焼きだ!」
なんて会話があったりなかったり。
ピンデトクは緑豆をすりつぶして作ったお焼きですが、
お好み焼きと間違えるようでは、確かにアホですね。
ともかくも、このほかに数品の料理が出る予定。
興味のある方は、ぜひご参加ください。
要項は以下の通りです。
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第2回「食の異文化交流~粉食のすべて」
日程:2008年10月11日(土)
時間:14時~17時頃まで
場所:イーストアジアン新宿
費用:6000円
主催:有限会社アジアハウス
<会場>
イーストアジアン新宿
新宿区百人町1-12-2 セイザ新宿3F
03-6413-7104
申し込みは「てじまぅる」系列の各店舗まで。
または僕にメールを頂いても対応します。
hachimax●hotmail.com(←●を@にかえてください)
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<過去の関連日記>
(07月07日)「第1回食の異文化交流会」後記。
4 Responses to 第2回「食の異文化交流」打ち合わせ&試食。