久しぶりに師匠宅へとお邪魔してきました。
師匠からはいつも魅力的なお誘いを頂くのですが、
この日もやはり誘惑避けがたいセリフでした。
「高知から栗焼酎の1升ビンが届いたけど来ない?」
栗焼酎というのがポイントで、
昨年、師匠とは1泊2日で高知に出かけました。
そのときお土産で頂いたのがこの焼酎。
知人の方から、再度ご送付頂いたのだそうです。
師匠宅には常に日本全国から贈り物が届き、
東京の一室で、山海珍味の宴会が開かれます。
たいてい我々若手が食い尽くすんですけどね。
ともかくも大喜びで、栗焼酎を飲みに伺いました。
冒頭の写真、奥に控えるのが栗焼酎「ダバダ火振り」。
すっきりした口当たりのよい飲み口が見事です。
そしてその前にあるのは師匠心づくしの手料理。
本日のメインは宮中料理のひとつとして名を馳せる、
タッチム(鶏の煮物)を用意してくださいました。
鶏肉を醤油ベースの味付けで煮込んだ料理で、
一緒にナツメなどを加えて甘味を出します。
師匠はこの日、やはり知人から贈られた金柑を加え、
上品でありながら豊かな甘味を演出していました。
最初は鶏のキンカン(腹卵)かと思いましたけどね。
こちらも高知から送られてきたカマボコ類。
手前は焼き目がついた香ばしい風味。
中央はふわふわと柔らかい食感。奥は竹輪。
いずれも魚の味わいを強く感じる濃厚な味わいでした。
このカマボコをつけて味わうのは梅醤油。
ここでひと手間加わっているのも師匠ならではです。
ホウレンソウ、豆モヤシ、シイタケのナムル。
韓国料理の基本に則って、3色揃えてあります。
ホウレンソウは有名な先生のレシピを用い、
ニンニクを使わずにあっさりと仕上げたもの。
豆モヤシはヒゲ根をすべてきれいに取り除き、
味付けに酒を加えて風味を出したもの。
ナムルといえども、やはり手がかかっています。
白菜キムチは某有名韓国料理店からの頂きもの。
白菜キムチのほかに、万能ネギのキムチもありました。
もうひとつのメインディッシュがピジチゲ(おからチゲ)。
豚のスペアリブを、骨から肉が外れるほどじっくり煮込み、
白菜キムチ、切り干し大根を加えたスープにおからを投入。
再度、ひと煮立ちさせた、師匠得意料理のひとつです。
ただ、この日はイメージ通りに作れなかった様子。
切り干し大根を使う、というのが師匠流のアレンジですが、
予想外に大根から色が出て、煮汁が茶色くなったとのこと。
味の面ではまるで問題ない……というより絶品でしたが、
「今日のは失敗だ。すまん!」
と反省しきりの師匠。
頂いている、我々にはまるで失敗に思えませんでしたが、
師匠にとっては美学に反する料理となったようです。
炊飯器にはオゴッパプ(五穀飯)が炊いてありました。
ピジチゲとも合いますし、ほんのり醤油をたらしても美味。
テーブルに並んだ豪華な料理を、さらに美味しく頂きました。
<過去の関連日記>
(03月11日)師匠宅でタラのチゲとジャガイモごはん。
(03月22日)師匠宅にてチャジャンミョンほか。
(06月21日)師匠宅で手作りポトフほか豪華夕食。
(07月09日)師匠宅にて大阪風粉モノ三昧。
(07月26日)師匠宅にて夏の韓国ごはん。
(08月21日)師匠宅にてハモ皮とキュウリの酢の物。
(11月05日)師匠宅にて昼食&夕食&PC復旧作業。
(11月10日)師匠宅にてパスタ&グラタン&サラダ他。
(11月23日)師匠宅にて訪韓準備関係者会議。
(12月02日)師匠宅にてマンドゥクク&トッポッキ。
▲(2006年)
▼(2007年)
(03月06日)師匠宅にてカルビチム&カムジャタン。
(03月20日)師匠宅にてコムタン&イカ入りトッポッキ。
(05月07日)師匠宅にてピジチゲ&春キャベツのトッポッキ。
(05月09日)師匠宅にてグラタン&春キャベツのパスタ。
(07月05日)師匠宅にて素麺ほか夏料理の食卓。
(10月01日)師匠宅にてスリランカカレー&新韓国菓子。
(11月15日)師匠宅にてチャパゲッティドッグ。
2 Responses to 師匠宅にて宮中タッチム&ダバダ火振り。