飯田橋「ソウル・ソウル」でカムジャタンほか。

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この日は飯田橋で「韓国料理を食べる会」に参加。
そんな名前の会合が、あちこちで開催されていることを期待します。
ここ数年で韓国料理の店がずいぶん増えましたもんね。
韓国料理は大勢集まってワイワイと楽しむのが華。
声をかけて頂いたことに感謝しつつ、会に混ぜて頂きました。

会はまだ始まって間もないらしく、この日が第2回。
名称も「韓食の会」とか、「コリア飯」の会とか色々で呼ばれていました。
要は韓国料理を楽しむことに重点が置かれているということでしょう。

そしてまたこの会では某大漫画家さんを囲む会でもあり。

声をかけて頂いたとき、その僥倖に感謝しました。
なにしろ子どもの頃から熱心に愛読してきた大好きな作家さん。
いまも連載されている雑誌は欠かさず読んでおります。
その先生が韓国料理を好きだなんて、ああ! ああ!

若干、取り乱しつつも、興奮とともに飯田橋に向かいました。
会場となった店は初めて足を踏み入れる「ソウル・ソウル」。
取材などでコリアンタウンはずいぶんと歩き回りましたが、
他エリアで地元に密着する家庭料理店はまだ抜けを感じています。

近隣に住む人、あるいは近隣に勤める人が通うアットホームな店。
韓国料理はそういうところにいい店があるのも事実です。
いわゆるサービスよりも「情」に傾くのが韓国料理の特性。
通えば通うほどサービスもよくなり、楽しい時間を過ごせます。

この店もここを行きつけにする方の紹介でした。
なんでも店のご主人は日本料理の修業を20年ほどなさった方。
その技術が韓国料理に応用されているとのことです。

冒頭のパンチャン(副菜)からして盛り付けが繊細。
そして次に出てきたサラダにまた驚かされました。

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超極細に切り揃えられた色とりどりの野菜。
この千切りはやはり包丁技術の賜物といった感じでしょうか。
ただし和の技術を感じさせつつも、彩りはしっかり韓国料理の基本。
陰陽五行の原則により赤、青(緑)、黄、白、黒の5色を配しています。

右奥にちらっと見えるヤンニョムジャン(薬味醤油)をかけまわし、
わっせわっせとかき混ぜてしまうのも韓国式ですね。
見た目の美しさは最初の一瞬だけ。あとは混合の美学を楽しみます。

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チヂミマンドゥ(餃子)などいろいろな料理を味わいつつ、
漫画の裏話なども聞けるという、なんとも幸せな会。

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メイン料理にはカムジャタン(ジャガイモと豚の背骨の鍋)が登場。
背骨の間の肉をせせるのに集中し、カニ同様に黙りがちな料理ですが、
この日ばかりは、その場の話を楽しむのに夢中でした。

詳しくは書きませんが、先生と韓国との縁は深まっているご様子。
今後の作品にも韓国料理が登場したりするのだろうか。
などとひとり勝手に妄想を膨らませたりしておりました。

日本で増え続ける韓国料理店は着実に裾野を広げています。
意外なところへと、さまざまな波及効果が生まれていることでしょう。

「食の韓流」はまだまだこれから。

そんなことを思った幸せの一夜でした。

店名:ソウル・ソウル
住所:東京都千代田区富士見1-7-8
電話:03-3237-6606
営業:11:30~22:30
定休:土、日、祝日



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