まずは前編からお読みください。
平田牧場の東京営業所長によって見事解体された金華豚を、
「てじまぅる」のスタッフが熟練の技術で焼き上げます。
大事に育てたこの豚はレアに近い状態でも食べられるとのこと。
厳選されたエサと清潔な豚舎、行き届いた飼育方法の賜物だそうです。
韓国では豚焼肉というと、カリカリまで焼いて脂を落としますが、
平田牧場の豚に限っては、むしろ焼きすぎるとよさが失われます。
確かにあの豊富な脂を見ると、その気持ちがよくわかりますね。
あとはいかによいタイミングで焼けた肉を提供するかですが、
肉の中央にうっすらピンク色が残るくらいがベストとのこと。
焼けたらすぐ食べないと、余熱で火が通って台無しになります。
普段はどうしても飲んでいるので、タイミングをうっかり逃しがち。
この日はウーロン茶だったので、食べるほうも真剣に臨めました。
まず出てきたのはヒレの部分。
先ほどの解体実演ショーで、量が少ないのはよくわかりました。
ヒレの値段が高いのも、なるほどと納得がいった感じ。
肉質が実にキメ細かく、噛むごとにハラハラ崩れていく感じ。
にじみ出るうまみが実に濃く、少量の塩だけでも味わいが豊か。
脂のうまさではなく、肉のうまさが見事な部位でした。
続いてこちらは肩ロース。
赤味に対し、脂が網目状に差し込んでいます。
ヒレの後だけに、その豊かな脂の量が印象的でした。
皿に乗っているだけで、肉汁が耐え切れずにこぼれてゆく感じ。
その姿に写真を撮るのももどかしく、慌てて箸を伸ばします。
食べるともう「ステーキ!?」と感じるくらいのジューシーさ。
脂の味が実に秀逸。じわじわあふれてくる味わいがたまりません。
外側部分には脂身が固まりでついているので、そこを味わうのも美味。
脂身のぷりっとした食感が、いいアクセントになっています。
前編で赤味を覆う脂身の豊かさに驚いたロース。
写真でわかるか微妙ですが、箸に触れない先端半分ほどが脂身です。
肩ロースで味わった、脂身の食感をさらに強調したような味わい。
しっとりとした赤味部分と、弾ける食感の脂身部分が対照的です。
ちょっと違った感じにカットされたロース。
赤味部分と脂身部分をばらし、別に焼かれているそうです。
一緒に食べると、ひとつ上の写真で食べたロース。
また、それぞれを味わうのも、違った感覚でよかったです。
赤味部分が中心で、しっかりした食感のウデ。
これまでの肉よりもさっぱりとして上品な味わいです。
脂身が少ないので、赤味部分のうまさを集中して味わえます。
脂身が持つ、押し流されるような怒涛のうまさとは異なり、
じわじわとわき上がるような、通好みの感動があります。
ウデよりもさらに食べごたえのある肩下の部位。
これまでの肉は軽く噛んだだけでも繊維がほぐれましたが、
スジが多いぶん、噛み締めてゆく快感を堪能できる部位です。
場合によっては、固いと感じる人もいるかもしれませんが、
咀嚼回数が増えるぶん、うまみのにじみ出る感じを楽しめます。
煮込んでも力を発揮するのでは、といった部位でした。
真打登場。普段もっともよく食べているバラ。
脂身と赤味が層状に重なる部位で、脂の印象がもっとも強いですね。
プリッとした固まりで楽しめるロースの脂とも、
肉の中からあふれ出てくる肩ロースの脂とも違います。
噛むごとに脂がギュッギュッと弾けていくような感じ。
全部の中で、もっとも脂の味をストレートに楽しめる部位です。
慣れ親しんだ味ですが、肉そのものがよいので感動も絶大。
さすがは金華豚という印象を、改めて強めた部位でした。
記事で見ている限りでは、似たような写真ばかりですが、
実際に食べていると、それぞれ個性豊かなのに驚かされます。
おそらく参加された方々であれば、この似たような写真の連続も、
それぞれまったく違ったものとして見えることでしょう。
「てじまぅる」では普段、この金華豚を盛り合わせで出していますが、
4種類の盛り合わせなので、営業中にすべてを味わうのは困難。
この日は試食ということで、じっくり食べ比べることができました。
参加費3000円で、本当に貴重な体験ができたと思います。
なお、この解体ショーは来年1月にも実施するとのこと。
定期開催かと思いきや、その後は特に予定されていないそうです。
正確な開催時期については、ブログなどで発表されることでしょう。
参加したい方は、公式サイトをこまめにチェックしてみてください。
てじまぅる公式ホームページ
http://www.tejimaul.com/
てじまぅる公式ブログ
http://ameblo.jp/tejimaul/
店名:てじまぅる大久保店
住所:東京都新宿区大久保1-16-5
電話:03-5291-3783
営業:15:00~翌3:00(月~金)、12:00~翌3:00(土)、12:00~24:00(日、祝)
定休:なし
http://www.tejimaul.com/
<過去の関連日記>
(12月31日)てじまうるで豚焼肉を食べつつ年越し。
(04月20日)新大久保「てじまうる」で金華豚。
(09月11日)新大久保「てじまぅる大久保店」で金華豚。
(10月17日)新大久保「てじまぅる大久保店」で朝まで飲み。
(12月03日)新大久保「てじまぅる大久保店」でmixiコミュオフ。
▲(2006年)
▼(2007年)
(02月26日)新大久保「てじまぅる大久保店」でチーズサムギョプサル。
(03月08日)新大久保「てじまぅる大久保店」で豚三昧&鶏。
(03月24日)新大久保「てじまぅる大久保店」で2/6次会。
(03月28日)新大久保「てじまぅる大久保店」でポッサム&金華豚。
(04月07日)新大久保「てじまぅる大久保店」で豚豚豚鶏。
(04月23日)新大久保「てじまぅる大久保店」で師匠と金華豚。
(05月27日)新大久保「てじまぅる大久保店」でロシア美女に惨敗。
(06月12日)新大久保「てじまぅる大久保店」で金華豚ホルモン鍋。
(07月01日)新大久保「てじまぅる大久保店」でサムギョプサル。
(09月17日)新大久保「てじまぅる大久保店」でサムギョプサル。
(09月30日)新大久保「てじまぅる大久保店」でケランマリ。
(10月08日)新大久保「てじまぅる大久保店」でテジカルビ&鶏。
2 Responses to 新大久保「てじまぅる大久保店」で金華豚解体実演ショー(後編)。