2005年4月に鳴り物入りでやって来た韓国のチェーン店。
いつの間にやら2周年を迎え、店舗数も東京、大阪で計5店に拡大。
しっかりと日本に地に根付いた感のあるコチラのお店に、
オープン直後以来、およそ2年ぶりに足を運んでみました。
連休の谷間とはいえ、火曜日なのにけっこうお客さんが入っています。
渋谷という激戦区ですが、若い世代の客層をつかんだようですね。
韓国料理店というよりも、プルタクという料理をベースとした、
オシャレな雰囲気の専門店として、利用されているように思いました。
冒頭の写真がそのプルタクで、韓国では2004年のヒット商品。
チョンヤンコチュという猛烈に辛い唐辛子をふんだんに使い、
蒸し焼きにした鶏肉にからめたという刺激的な料理です。
ちなみにプルタクを直訳すると「火の鶏」になるという恐ろしさ。
ただ韓国で食べると、舌が麻痺するほど猛烈に辛い料理ですが、
日本ではさすがにそこまでの辛さにはしていないという印象です。
汗がにじむ程度に辛く、でも食べられないほどではないという程度。
韓国のプルタクは、本気で食べられないくらい辛いです。
単品ではビールを飲んでも辛さをなだめられないため、
必ずプルタクとセットで注文されるのが、こちらのヌルンジです。
ごはんのオコゲに水を注ぎ、ぐつぐつと煮立てたもの。
味は一切ついておらず、オコゲの香ばしさを楽しむ料理です。
ヌルンジで舌を休めつつ、プルタクの辛さと格闘します。
ざっとメニューを眺めてみましたが、ずいぶん変化が見られますね。
プルタク一辺倒ではなく、サイドメニューがずいぶん増えました。
上の写真は前菜3種盛り。クラゲ生春巻き、エビキムチ巻き、
ゴマ葉っぱ巻き、の3品が盛り合わせになっています。
このほかに韓国風海苔巻きがあって、4種の中から3種を選べます。
クレープで巻いて食べるプルタクもありました。
プルタクの辛さを野菜とクレープで和らげることができます。
包んで食べるというのは韓国では定番のスタイル。
韓国らしさと新しさを組み合わせた、いい食べ方だと思います。
韓国の店にも行きましたが、この食べ方はなかったはず。
日本人の好みに合わせたアレンジが効いています。
韓国から進出してくる飲食店もずいぶん増えてきましたが、
本国の味を維持する店と、アレンジする店とで明確に分かれます。
どちらにもよさがありますが、この店は後者で成功したパターン。
日本人には刺激的すぎる辛さを、上手に定着させましたね。
オープン当初に行ったときは、
「この程度の辛さじゃ物足りない!」
とも思いましたが、そう考える韓国マニアはごく少数。
渋谷という場所から考えても、現在の路線が正しかったのでしょう。
2年ぶりに足を運んでみて、いい勉強になりました。
店名:HongChoぶるだっく渋谷店
住所:東京都渋谷区道玄板1-3-11一番ビル2階
電話:03-5489-0655
営業:11:30~15:00、17:00~23:30(月~木)、11:30~15:00、17:00~翌1:00(金)、15:00~翌1:00(土)、15:00~23:00(日)
定休:なし
http://www.booldak.co.jp/
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