念願だったこちらの店にやっと来ることができました。
韓国料理店の集まる赤坂で、何かと評判を聞くお店でした。
先日は赤坂の「兄夫食堂」にも足を運んできましたが、
人気のある韓国料理店は、どこも人でいっぱいなのに驚きます。
この日は土曜日だったのですが、7時過ぎにはもう満席。
日本人の女性客が多いほか、韓国人客の姿も多く見られました。
冒頭の写真は、まずはということで注文したキムチチヂミ。
中央に春菊と赤唐辛子で花模様が作られておりました。
これを厨房で切り分けず、テーブルに持ってきてハサミでカット。
手元の小皿に取り分けてくれる細かなサービスが好印象です。
メインの料理にはサムギョプサル(豚バラ肉の焼肉)を注文。
円形の石板をナナメにし、豚肉の下にキムチを置いて脂で焼きます。
いわゆるキムチサムギョプサルと呼ばれるスタイルですね。
この焼き方自体はすでにもう珍しいものではなくなってきましたが、
こちらの店はその脇を固めるサービスが充実していた印象です。
と、その前に写真の右端にもご注目を。
ハサミで切り分けたキムチチヂミを銘々の小皿に分けた後、
残りを冷めないように、さっと石板の上に乗せてくれました。
店長さんとか、社長さんという訳ではなく、アルバイトのお姉さん。
こういう気遣いが、さりげなくできる店というのはいいですね。
サムギョプサルの添え物としてこちらの4種類が1人ずつに。
手前がネギの和え物、左奥がタマネギと青唐辛子を加えたタレ、
奥が塩を混ぜたゴマ油と、サムジャン(合わせ味噌)です。
これらを使いつつ、サンチュ、エゴマの葉で肉を包んで食べます。
韓国に行けば、これがごく当たり前の光景なのですが、
日本だとどうしても少しずつ省略されていくんですよね。
ネギの和え物などは、店員さんが大きなボールに入れて客席を回り、
不足がないよう、いつでも追加できる状態を保っておりました。
いい感じに焼けてきたら、豚肉をハサミでカットしてもらいます。
キムチの前にネギの和え物をどさっと置くのは珍しい工夫のひとつ。
辛味が抜けてしんなりしたネギが、また違った味わいを加えます。
適当なところで看板料理のひとつ、サムパプを注文しました。
数多くの葉野菜で、ごはんを包んで食べる爽やかな料理です。
本格的なサムパプを出す店というのはまだまだ珍しいですよね。
新大久保の「菜彩厨房さんぱ家」、原宿の「Korean Organic nabi」、
有楽町の「KOREAN VEGETABLE CHEFA」あたりが思いつく程度。
野菜をもりもり食べられる料理だけに、もっと増えて欲しいですね。
ちなみにこちらの店では、サンチュ、エゴマの葉、白菜、キャベツ、
春菊、ワカメ、薄切り大根の酢漬け、キュウリ、ニンジン、細ネギ、
といった野菜が、大きな板状の器に乗って運ばれてきました。
それにごはんとテンジャンチゲ(味噌チゲ)、サムジャン、
ミョルチジョッ(イワシの塩辛)がついて、ワンセットになります。
後は思い思いの野菜を手にし、ごはんを乗せて味噌と塩辛を乗せ、
ガブッと大口を開けて食べるという、シンプルかつ豪快な料理です。
ちょっとクセのある味ですが、ミョルチジョッが力を発揮します。
我々はサムギョプサルとサムパプを別々に注文しましたが、
テーブルは多少混雑しても、一緒に頼んだほうがよかったかも。
韓国ではサムパプと一緒に、サムギョプサルやプルコギを焼きます。
サムパプという単品料理から、一瞬で焼肉の豪華版に変身。
いつもの焼肉を、また違った形で楽しめる食べ方です。
隣で頼んでいたジョンの盛り合わせが美味しそうだったので、
そのうちまた機会を作って足を運びたいところですね。
赤坂の「ヌルンジ」、評判のよさがよくわかるお店でした。
店名:ヌルンジ
住所:東京都港区赤坂2-13-8赤坂ロイヤルプラザ1階
電話:03-3589-2583
営業:11:30~14:30、17:00~翌5:00(月~金)、17:00~翌5:00(土、日)
定休:なし