先日、コメント欄に情報を頂いたコチラの店に行ってみました。
神戸に本店を持つ「元祖平壌冷麺屋」の東京進出1号店。
神戸に4店舗、大阪に1店舗を構える、関西の有名冷麺店で、
平壌出身の初代が戦前に創業したという歴史の古いお店です。
オープンが3月22日だったそうなので、本当にできてすぐですね。
麻布と聞いて、ゴージャスな雰囲気をイメージしていましたが、
行ってみると、意外に下町っぽい感じの町並みで驚きました。
ちょうど「麻布十番」と「赤羽橋」の間に位置する店ですが、
商業地というよりも、住宅地に近いような場所にあります。
近所の人が気軽に通える冷麺店、といった雰囲気はいいですね。
中もカウンター5席に、テーブル3つという小体な造り。
そのぶん冷麺は注文を受けてから麺を打つこだわりがあります。
カウンターの前がオープンなキッチンになっているので、
粉を練るところから、麺を押し出すところまですべて見られます。
自分の頼んだ冷麺が徐々に出来ていくのを見るのは楽しいですね。
透き通ったスープはムルギムチ(水キムチ)と牛スープを混ぜたもの。
麺は蕎麦の実の芯だけを使った粉にデンプンを混ぜています。
透明感のあるスープだけに薄味を予想しましたが、
ムルギムチの味を前面に出す、酸味のきいたさっぱり味。
食欲をぐぐっと高める、爽快感たっぷりのスープです。
このスープを飲んだ瞬間に「これは!」と思いましたが、
その後に食べた、麺もまた「これは!」という感じでしたね。
見た目の美しさもさることながら、すすった瞬間の香りのよさ。
そして噛みごたえというか、食感もまた見事でした。
中央にクキッとしたコシを残しつつ、抵抗なくプチンと弾けます。
具は白菜、大根、キュウリに加え、茹で豚の薄切りと茹で卵。
薬味として刻みネギ、白ゴマ、粉唐辛子が振られておりました。
ムルギムチの具と思われる野菜類も塩気がきいて美味しいですが、
中央にたっぷりと乗せられていた茹で豚の薄切りがよかったですね。
サックリとした柔らかい歯触りで、ちょうどいい箸休めになります。
夢中でずるずる食べているうちに、スープまでしっかり完食。
まだ若い店のご主人に、
「きれいに食べて頂いてありがとうございます」
と言われてしまいました。
いえいえ、こちらこそ美味しい冷麺をありがとうございます。
お店の外観はこんな感じ。
今はオープン直後であるため休まず営業をしていますが、
ゴールデンウィークを過ぎたら定休日を作る予定とのこと。
月曜日が候補だそうですが、そのあたりは店にご確認ください。
地下鉄の最寄駅は「麻布十番」か「赤羽橋」のどちらか。
僕は「麻布十番」から歩き、帰りは「赤羽橋」へと向かいました。
さほど変わりませんが、微妙に「赤羽橋」のほうが近そうです。
営業時間が夜8時までというのがちょっと残念ですね。
先日も飲んだ後のシメとして冷麺を食べに行きましたが、
この時間だと飲む前に行かねばならないようです。
実は先日「文家」で飲んだときも、2軒目で考えたのですが、
電話をしたら8時までと言われ、泣く泣く諦めました。
これから暑くなってくると、いっそう美味しい冷麺でしょうね。
東京にまたひとつ、通いたい冷麺の専門店ができました。
店名:元祖平壌冷麺屋
住所:東京都港区東麻布2-5-1
電話:03-3505-8301
営業:11:30~15:00、17:00~20:00
定休:月曜日(予定)
4 Responses to 東麻布「元祖平壌冷麺屋」で平壌冷麺。