友人ご夫婦のお誘いを受けて出かけた日曜日の新大久保。
大久保通り沿いの「ヘラン」は初めて来るお店ですね。
一見、なんの変哲もないサムギョプサル(豚バラ肉)ですが、
焼き板のほうに目をやると、意外な特徴を秘めておりました。
写真で見ると、ちょっとわかりにくいかとも思いますが、
昨年あたりから話題が出ていた、水晶板を使った焼肉です。
透明な板なので、ガスの炎が透けて見えますね。
店の張り紙には「日本初上陸!」と書いてありましたが、
僕の知る限り、西新宿の「ドヤジ」が早かったように思います。
昨年6月頃には始めており、ここ「ヘラン」では10月からとか。
同じく昨年11月オープンの「ブタハウス」も水晶板が売りで、
新大久保に水晶ブームが来るのか!?
という状況ですが、ひとつ気になることが。
実はこの日、最初に予定していたのはその「ブタハウス」。
水晶板で焼くマーガレットポークが自慢とのことでしたが、
予約を入れようとしたら、なんと衝撃の閉店。
オープンからわずか2ヶ月というスピード撤退でした。
そんな理由から、同じ料理を出す「ヘラン」に来た訳ですが、
これでは水晶ブームもちょいと先行きが不安な感じ。
ちなみに「ヘラン」も以前はヌルンジ(おこげ)がメインでしたが、
水晶サムギョプサルで、新たな勝負に出た模様です。
水晶板の未来は、この店にかかっているのかもしれません。
看板料理だけあって、店の壁にはその効用が大きく出ています。
肉の臭みをカットするとか、うまみを逃がさないとかあるようですが、
実際に食べるほうとしてみれば、さほどの違いは感じません。
むしろ、
「水晶で焼くなんて珍しい!」
「よくわからないけど高級感がある気がする!」
「下の火が透けて見えるのが面白い!」
といった単純な要素を喜ぶべきかとも。
少なくとも、気分的なゴージャス感はある料理です。
しかも、サムギョプサルだけでなくチヂミも水晶焼き。
食べ慣れているチヂミも、こうして見るとゴージャスです。
現実的な面としては、水晶が分厚いので保温効果に優れます。
最後の1かけを食べるまで、ハフハフいいながら食べられました。
えらく重たい板なので、店員さんは大変そうでしたけどね。
持ち運びの苦労はありますが、客の立場では嬉しい工夫です。
サムギョプサルと並ぶ看板料理がテジカルビ(豚カルビ)。
こちらは水晶板ではなく、炭火に切り替えて金網で焼きます。
2人前を頼みましたが、なかなかに大きいカルビで迫力がありました。
壷漬けにしてあるので、味もしっかりと染み込んでおります。
どちらの豚焼肉も標準以上に美味しかったですが、
それよりも評価したいのは、サービスのよさでしたね。
焼きながら、焦げた部分はしっかりハサミで除去。
焼けましたよー、と皿に取り分けてくれるのも好印象。
もちろんバイトさんでしょうが、教育が行き届いております。
新大久保もサービスのよい店が増えて喜ばしい限り。
水晶板にひかれる方は、ぜひ行ってみてください。
店名:ヘラン
住所:東京都新宿区大久保1-15-18みゆきビル1階
電話:03-3204-0841
営業:12:00~翌2:00
定休:なし
http://www.izone-jp.com/