毎年、正月になるとプゴクク(干ダラのスープ)を作ります。
特に正月向けの料理という訳ではないのですが、いつの間にか定番に。
正月は妹夫婦が遊びに来るので、その接待用として作るのです。
メイン料理はすき焼きなので、飲んだ後のシメに飲んでもらおうと。
韓国式に言うなればヘジャンクク(酔い覚ましのスープ)ですね。
年末に行った韓国で、そのための食材もしっかり買って来ました。
料理の本などを見るとプゴ(干ダラ)だけを作って煮込んでいますが、
これまで試したところ、やっぱりそれだけではうまみが弱い模様。
何かベースとなるスープを作り、プゴを加えるほうがよいようです。
可能であればサゴル(牛の脚骨)でスープを作りたかったのですが、
そこまでは用意できなかったので、牛スネ肉をかわりに使いました。
牛スネ肉、大根、ニンニク、ネギなどを煮込んでベースを作ります。
そこに水で戻したプゴをどさっと加えたのが冒頭の写真です。
煮すぎると干物くささが出るので、ここからはさっと短時間でOK。
出来上がったのがこちらです。溶き卵や豆腐を入れてもいいのですが、
今年はシンプルにプゴと煮込んで柔らかくなった大根だけにしました。
そのかわりに付け加えたのが後ろに見えるセウジョッ(アミの塩辛)。
刻みネギを加え、ゴマ油をひとたらししただけの薬味です。
味付けを薄めにして、これで調節してもらうようにしました。
なかなかに好評だったのですが、まだやっぱりうまみが弱いような。
タシダ(粉末ダシ)を入れれば美味しくなるのでしょうが、
それはしたくないので、もう少しベースを改善してみたいと思います。
ちなみにこちらは年末のソウルで食べたプゴククです。
市庁の裏手にあるプゴククの老舗、プゴクッチプに行って食べました。
専門店だけあって、明らかにこちらのほうが美味しかったですね。
ここの店はサゴルを12時間煮込んでスープをとっているのだとか。
家庭で作ることを考えるとなかなかそこまではできませんが、
来年あたりは、もうムキになってそこまでやろうかなとも……。
ちなみにこちらはそのお店で出てきた薬味用のセウジョッ。
この写真をいま見て気付いたのですが、ゴマが抜けていました。
ゴマ油に加えてゴマが入るのでさらに香ばしいのですね。
これはごはんに乗せて食べても非常に美味しいのです。
韓国から買ってきたセウジョッでいろいろ楽しんでおります。
<過去の関連日記>
(01月03日)チャプチェとプゴククを作りました。
(01月07日)プゴククの悩み。
(02月28日)市庁の「トジュッコル」でプゴクク。
2 Responses to 自宅で毎年恒例新春プゴクク。