日本橋「御廚」で韓国家庭料理膳。

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昨年11月にオープンして以来、ずっと行きたかったのですが、
日本橋という場所柄、なかなか足が向きませんでした。
この日は友人に誘ってもらい、やっと念願かなった次第です。

しかも、韓国留学時代の友人の友人がここで働いているとのこと。
ともすれば敷居の高さを感じそうな「李朝宮中料理」の店で、
あっ、どうもどうも、なんてアットホームな雰囲気を味わいました。
もちろん実際に敷居の高さなど感じないお店でしたけどね。

韓国料理店にしては珍しく、1階がカウンター席というのもいい感じ。
ゆっくりしたいときには2階のテーブル席に行けばいいですし、
ランチであれば1人でもカウンターなら違和感ありません。
オープンキッチンなので、厨房が除けるのも楽しさのひとつです。
この日は3人でのランチでしたが、迷うことなくカウンターでした。

値段はさすがにやや高めで、ランチでも1200~3000円。
僕が食べたのは冒頭の写真「韓国家庭料理膳(牛肉)」で1800円。
牛肉以外に豚肉、鶏肉も選べて、その場合は1500円だそうです。

メインの牛肉料理はいわゆるプルコギ(牛焼肉)ですが、
具にエリンギ、マイタケが入っており食感も楽しめます。
味付けは甘からず濃からず、素材の味を生かそうという感じ。
宮中料理らしい、上品な味わいに仕上がっておりますが、
決して単調な味付けではないので物足りなさはありません。
もちろんこの料理に限ったことではなく、全体にまたがっての話。
漢方食材などを使用しつつ、味に広がりを持たせているようです。

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副菜5品は焼き海苔、卵焼き、チャンジャ(タラの内臓の塩辛)、
菜の花とモヤシのナムル、白菜キムチというラインナップ。
さすがに宮中料理だけあって、色も5色揃っておりますね。
卵焼きが異色な感じもしましたが、黄色担当だったのではと推測。

正しい韓国料理にはコミョンという彩りを兼ねた薬味が乗りますが、
これは味にアクセントをつけるとともに五味五色を整える意味が。
メインのプルコギにも糸唐辛子(赤)、カイワレ(青)、ゴマ(白)、
といった彩りが加えられています……が黄色が見当たらないですね。
牛肉の(黒)、キノコ類はたぶん(白)だからゴマのほうが(黄)?
おそらく正式には黄身と白身を分けた錦糸卵が乗るのでしょう。

このほか、玄米を混ぜたごはんと、貝のスープがつきました。
スープはもしかしたら日によって違うのかもしれませんが、
この日はハマグリをメインに大根などの野菜が入っておりました。
塩味は限りなく薄く、ハマグリの味と野菜の甘味が際立っていました。

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こちらは友人が頼んだ「豆腐チゲセット」。
辛さは選べるそうで、友人はもちろん激辛にしてもらっていました。
といってもそこまで辛いわけではないですけどね。
副菜4品、生卵、ごはんがセットになって2000円です。

食べた友人は漢方食材系の味わいがすると言っておりましたね。
一口味見をさせてもらいましたが、確かに独特の香りがするような。
気のせいかもしれませんが、美味しいだけでなく健康にもよさそうです。

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こちらはもう1人の友人が頼んだ「コリコムタンセット」。
いわゆる牛のテールスープですが、よく煮込んであって濃厚です。
朝鮮人参、ナツメがたっぷり入っており、こちらも健康によさそう。
牛テールまわりについた肉も、食べ応えたっぷりだったそうです。
こちらにも副菜3品と、ごはんがついて2000円です。

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最後にはデザートを頂きました。
冷たい五味子茶とペスク(梨のシロップ漬け)のセット。
五味子茶はチョウセンゴミシの実を砂糖に漬けたもので、
水やお湯で溶いて飲むと、さっぱりした酸味と甘味が楽しめます。
韓国ではポピュラーな伝統茶の一種ですね。

量的に少し物足りないかとも思いましたが、
食べ終えてみると、意外に満腹感がありましたね。
ランチとしては少し高いですが、贅沢な気分にも浸れました。
ゆったりとランチを楽しみたいときなどには最適だと思います。

こうなると、夜の料理も食べてみたいところですね。
アラカルトもありますが、コースで4500~18000円。
いちばん高いコースでも「高矢禮」ほどではない……なんて思ったり。
とはいえ、特別な日でもない限り、気軽には食べられませんね。
いつの日か、夜に来れる日があればと思います。

店名:御廚(おじゅ)
住所:東京都中央区日本橋2-6-6
電話:03-3244-0010
営業:11:00~14:00、17:00~22:00
定休:日曜日
http://www.oju.jp



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