さて、「てじまぅる新宿店」でのマッコルリ飲み比べ後編です。
前編を読んでいない方は、コチラの前編を先にお読みください。
冒頭の写真は豚肉、ニラ、キャベツなどを具にした特製野菜炒め。
粗挽きの唐辛子が大量にかかっていますが、さほど辛くはありません。
ちょっとホイコーローみたいな醤油ベースのごはんが欲しくなる味。
まだメニューにはない試作品だそうですが、実に美味でした。
こんなものを食べながら、さらにマッコルリを飲み進めます。
7杯目:甘酒マッコリ
とろっとして飲みやすいマッコルリでした。
このあたりではだいぶ酔っ払ってきているので、メモがいい加減です。
「薬っぽい美味しさ」などと書いてありますが真意が不明。
風邪薬のシロップのような味をイメージしたのでしょうか。
ちなみに在浩さんは、
「酔ってくるとこれを一気したくなるんですよ!」
と語っておられました。ぐび飲み向けのマッコルリのようです。
飲みやすく、口当たりのよい感じが魅力なのでしょうね。
……と、ここまで来て、恐れていた事件が発生。
メモがあって、写真のないマッコルリがありますね……。
どんなに酔っても写真だけは残そうと努力していたのですが、
このあたりは、大量の種類を同時に飲んでいたので、
どうやら混乱の波に巻き込まれてしまった模様です。
というわけで証拠写真はないですが8杯目。
8杯目:アジュモニマッコリ
直訳すると、おばちゃんのマッコリという意味です。
発泡感が強いので、飲んでいると喉でプチプチと弾けます。
甘味が少なく、旨味の濃いマッコルリでした。
レトロな雰囲気と、手作り感のある味わいが魅力です。
9杯目:安城マッコリ
京畿道安城市で作られているマッコルリです。
この日、飲んだ中では、これが個人的なベスト1でした。
突出した何かはありませんが、逆にそれが魅力になっています。
甘味、まろやかさ、口当たりなどが見事に調和しております。
平均的な味わいですが、そのレベルが高く平凡ではない。
スタートの1杯、あるいは飲み続けるのにベストな味だと思います。
あれこれいろんな話で盛り上がりながら飲んでいましたが、
このマッコルリを飲んだときだけ、一瞬固まりました。
10杯目:春玉の白
福島県の末廣酒造が作っている国産のマッコルリです。
国産のマッコルリとしては草分け的な存在だと聞いています。
確かこれを初めて飲んだのは2003年頃だったでしょうか。
高円寺にある写真バー「白&黒」で飲ませてもらいました。
マッコルリマニアの韓国人マスターが経営するお店です。
初めて飲んだときは、その甘味のなさに驚きましたが、
最近はこういう味もアリだと思えるようになりました。
甘味がなく、発泡感が強く、辛口の日本酒に近いような味わい。
系統としては「虎マッコリ」などに近いマッコルリです。
11杯目:亜里蘭(アリランの詩)
米100%を売りに、高級志向で作られたマッコルリです。
もともとマッコルリは庶民の酒ですから、安い麦なども混ぜました。
米だけというのは贅沢だったのですが、最近では珍しくないですね。
前編で紹介した「富者」なども米100%を売りにしています。
とろっと柔らかな口当たりをしているマッコルリというのが感想。
標準的で飲みやすい味わいですが、やや個性には欠けた気がします。
12杯目:ぶどうマッコリ(富者セセクシ)
前編で紹介した「富者10度」と同じメーカーが作っています。
米を原料としたマッコルリですが、ブドウ汁が入っているのが特徴。
透明なグラスに注ぐと、きれいなピンク色をしているのがわかります。
正式な名前は「富者セセクシ」と言いますが、
「セセクシ」というのは、韓国語で「新妻」のこと。
アルコール度数は、ちょっと控えめに9度となっています。
ほんのりとした甘さと、口当たりのよさが魅力です。
新妻の方、新妻が欲しい方、新妻になりたい方にお勧めです。
13杯目:二東黒豆マッコリ
先日の記事でも書きましたが、二東マッコルリの黒豆味が出ました。
ここ最近の黒豆ブーム(あるいは黒豆マッコルリ人気)に乗った形です。
二東マッコルリは日本でもっともよく飲まれているマッコルリのひとつ。
今後、群雄割拠時代に入っていくであろうマッコルリ業界において、
王者の貫禄を見せ付けるべく、発表した新商品だと思われます。
味は普通の二東マッコルリをベースにしつつ、黒豆の甘さを足した感じ。
しばらく前まで出回っていた黒豆マッコルリより甘さは少ない気がします。
ただ甘さ一辺倒でないぶん、バランスのよさはあるかもしれませんね。
普通の二東マッコルリと黒豆マッコルリの中間を行く味という印象です。
というあたりでこの日は打ち止め。
最後はマッコルリの器が、テーブルに散乱しておりました。
一口飲んでメモして、写真を撮って、味についてあれこれ言い、
そのうち別の話で盛り上がって、ついつい飲み比べを忘れる……。
なんていう非常に楽しい夜となりました。
ちなみにこの後、「てじまぅる」のみなさんと2軒目、3軒目に行き、
さらに飲んだはずなのですが、記憶がぷっつりと途絶えております。
翌日、カメラを見たら、食べた記憶のない料理がどっさり。
マッコルリは楽しく飲める酒ですが、やはり飲み過ぎは禁物のようです。
店名:てじまぅる新宿店
住所:東京都新宿区西新宿7-10-10西村ビル地下1階
電話:03-5348-5535
営業:17:00~24:00(月~土)、17:00~23:00(日・祝)
定休:なし
http://www.tejimaul.com/
<過去の関連日記>
(05月06日)西新宿「てじまぅる新宿店」で角煮ほか。
(06月20日)西新宿「てじまぅる新宿店」で三元豚尽くし。
(07月17日)西新宿「てじまぅる新宿店」で桃園豚尽くし。
(08月07日)歌舞伎町「Teji Tokyo」でテジ頂上会談。
(10月28日)西新宿「てじまぅる新宿店」でマッコルリ三昧。
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