新大久保「韓流」での1次会を終えてここからが本番。
キムさんの案内で韓国式の「居酒屋」に行くことになりました。
と言ってもいわゆる日本のチェーン居酒屋であるとか、
または赤ちょうちんなどのイメージとは大きく異なります。
真っ暗な店内で、ギラギラのライトが光り、カラオケが充実。
言うなれば、横に座るお姉さんがいない夜の店といった感じでしょうか?
夜の社交場的な雰囲気の店を、なぜか「居酒屋」と称します。
なぜこういう店を「居酒屋」と呼ぶのかはわかりませんが、
日本の韓国人社会では普通に使われている単語なんですよね。
韓国ではそんな言い方はせず、あくまでも日本での用語です。
特に歌舞伎町界隈で韓国人が言う「居酒屋」はまずこのテの店。
いわゆる居酒屋を想像していくと、そのギャップに驚きます。
経営している方は韓国人ですし、お客さんも大半が韓国人。
韓国人の知り合いがいなければ、まず足を踏み入れることはありません。
飲むお酒も高級なウィスキーが多いような気がしますね。
この日はキムさん行き着けの店ということで、ご馳走して頂きました。
シーバスリーガル12年を、韓国式にストレート???
途中からは水割りでしたが、しこたま酔っ払って記憶は曖昧です。
ドリンクと同時に出てきたのはセウカン(韓国式かっぱえびせん)。
こういうのも韓国らしいですよね。韓国らしさ満点です。
ゴージャスな果物盛り合わせもウィスキーとは定番の組み合わせ。
リンゴ、パイナップル、ブドウ、キウイ、ミカン、カキなどと並んで、
しっかりミニトマトが加えられているのも韓国ならではの姿です。
日本では野菜のひとつですが、韓国では常に果物なんですよね。
果物盛り合わせ意外に、パフェやケーキにトッピングされたりもします。
トマトジュースも砂糖が入った甘いドリンクというのが定番です。
韓国での酒席となれば、このオジンオタンコンも欠かせません。
オジンオがスルメ、タンコンがピーナッツ。韓国が誇る出会いものです。
焼きたてアツアツのスルメを、コチュジャンにつけて食べるのが美味。
後ろにあるのはこれまた定番のチッポ(カワハギの干物)です。
なお、こういう簡単なおつまみ系はその場で作っておりますが、
もう少し本格的な料理を食べたいとなると、出前をとることができます。
近隣には家庭料理店がたくさんあるので、メニューに困ることはなし。
ちなみにこの店には「韓流」が料理を提供しているそうです。
僕もかつて新大久保の韓国料理店でアルバイトしていた頃は、
夜中に出前の料理を持って歌舞伎町のビルへ走りました。
たまに開催される店の飲み会というのもこうした店でしたね。
出前を出すかわりに自分たちもどんどん飲みに行く。
新大久保、歌舞伎町界隈はそうした結びつきが本当に強いです。
以上のような流れから、ここが韓国なのはおわかり頂けるかと。
新大久保の家庭料理店などは日本人社会と半分交じり合っておりますが、
こういう「居酒屋」は韓国人のための韓国人社会なのでしょう。
好きなK-POPを歌いつつ、美味しい酒を飲んでいい気持ちになる。
外国に暮らす韓国人が、自国文化に浸りほっと気を抜く場所。
足を踏み入れるたびに、そういうところなんだろうな、と思います。
8 Responses to 歌舞伎町「某居酒屋」にて韓国式居酒屋体験。