銀座のド真ん中にマッコルリをメインにしたバーが出現。
そんなニュースを聞いて驚いたのが、つい先々月のことでした。
7月25日にオープンしたばかりの「どぶろくバーTORAJI」。
焼肉で有名な「トラジ」系列から生まれた新たな店舗です。
もともとは「chef’s Dining Bar GINSENG」という和牛焼肉の店。
それを改装して、新しいお店にリニューアルした模様です。
銀座のメインストリート、中央通りに面したビルの地下1階で、
同じビルには「韓国摘草料理ハンガウィ」なども入っています。
中に入ってまず驚いたのは、店舗の広さとゴージャス感。
銀座という場所柄からは当たり前なのかもしれませんが、
マッコルリという飲み物のイメージからはかなりギャップがあります。
韓国では安くてガブガブ飲む酒の代名詞みたいなものですもんね。
落とした照明と、ゆったりとした座席、テーブルにはろうそくの灯り。
バーカウンターだけでなく、テーブル席、個室もあるようですね。
マッコルリの店と知らなければ、気後れしそうなほどの店内です。
マッコルリは14種類を取り揃え、マッコルリカクテルもあり。
このあたりは西新宿のマッコリバー「てじまぅる新宿店」とも共通します。
まずは手始めにマッコルリのビール割りでも飲もうかと思ったら……。
メニュー名を読み間違えて、パインジュース割りが出てきてしまいました。
いや、カクテル名が全部「どぶろくの○○」なんですよ。
照明が落としてあるので、カクテルの説明を読み間違えました。
確かパインジュースは「どぶろくの涙」という名前でしたね。
ビールは……忘れましたが、ともかくも「どぶろくのナントカ」。
ビールをイメージして飲んだら、思いのほか甘くてびっくり。
注文を間違えたのに気付いてからは、あー確かにパイン……でしたけどね。
フードメニューのほうは韓国料理を軸にした創作系でしょうか。
洋食方面に傾いたフュージョン料理と言ってもよいかもしれません。
キムチ、ナムル、焼肉、ビビンバなどの食事メニューを含めつつ、
イベリコ豚のグレープフルーツサラダ、牛タンの赤ワイン煮なんて料理も。
種類も豊富ですし、銀座ということを考えれば値段は安めの感じです。
上の写真は本日の炙り刺身。たいていは魚介系の食材で作るようですが、
この日は牛肉のサーロインを炙って刺身にするとのことでした。
照明が暗いのできれいに撮れていませんが、盛り付けなど非常にきれいです。
炙った肉も柔らかかったですし、コクのあるソースもよかったですね。
後ろの野菜を巻いて食べるとさらにいい感じです。
これまた「本日の」がつくトラジの炙り寿司。1カンから頼めます。
なんとなく別物のイメージでしたが、ネタは炙り刺身と共通でした。
牛肉のサーロインが寿司になっており、肉&肉の注文になってしまいました。
もともとは焼肉の店なので、それでも悪くはないのでしょうけどね。
メニューが豊富なことを考えると、ちょっともったいなかったなと。
寿司はワサビ醤油につけてどうぞ、とのことでしたが、
先ほどの炙り刺身のソースがよかったので勝手にそちらで。
甘味とコクのあるソースなので、ちょうど煮ツメのようになりました。
銀座を飲み歩くようなことは、僕の人生ほとんどないと思いますが、
ここだったらマッコルリもあるし、気軽な気分で来られる気がします。
韓国らしさは薄いですが、マッコルリ主体ならそれでもよいかと。
コリアンダイニングとしては、かなり珍しい個性ですもんね。
今後も機会を見つけてコツコツ通い……。
「銀座に行きつけの店があるんだけど」
なんてホラを吹いてみたいものです。
店名:どぶろくバーTORAJI
住所:東京都中央区銀座7-8-7GINZA GREEN地下1階
電話:03-3573-2929
営業:17:00~24:00(月)、11:30~14:00、17:00~24:00(火~金)、11:30~14:00、17:00~23:00(土、日、祝)
定休:なし
http://www.ebisu-toraji.com/shop/ginza_ginseng.html
(※追記。どぶろくバーTORAJIは2007年2月28日に閉店しました)