高田馬場に「韓国ラーメン」なる店ができたという情報を得て、
いったいなんだそれはと、早速足を運んでみました。
事前にネットで調べたところ、
というフレーズで勢いよく宣伝をしております。
でも、韓国のラーメン(ラミョン)って、一般的にはインスタントを指しますよね。
飲食店でもインスタントの袋ラーメンを調理するのが普通です。
日本のようなラーメンは「生ラーメン」と呼んで珍しい外国料理扱い。
「本場の味」とか、「初上陸」といった単語が妙に気になります。
高田馬場駅から徒歩5分。カウンター9席という小さな店です。
アサリをベースにしたラーメンと、牛肉・牛骨ベースのラーメンがあります。
注文したのは牛肉・牛骨ベースのラーメンに卵と肉をトッピングしたもの。
名前の「こにくラーメン」は牛骨のコツと肉を合成した言葉のようです。
辛さは、ちょい辛、並辛、中辛、激辛、激辛以上と選ぶことができ、
だいたいの目安としては、並辛が「辛ラーメン」レベルとのことです。
最初、何も考えずに激辛を頼んだのですが、店員さんに止められました。
よっぽどのことかと思い中辛を頼みましたが、食べてみると普通でしたね。
韓国料理に慣れている人なら、中辛程度を基準に考えればよいと思います。
写真はいちばん最初に運ばれてきた調理前の状態。
カウンター席に小さな携帯コンロが置かれており、
そこに鍋を置いてぐつぐつと煮ながら調理するシステムです。
やけに色が鮮やかな赤ですが、煮込んでいるうちに中和されます。
この段階ではまだ麺が入っておらず、卵とモヤシだけが煮えています。
ほどなくゴボゴボと沸騰し、見た目もチゲらしい感じに。
いい感じにスープが仕上がったら、別に厨房で茹でていた麺を投入し、
チャーシューがわりの豚バラ肉と刻みネギを加えて出来上がり。
右下で白く丸まっているのは、いい感じに火が入った卵です。
豚バラ肉は下味をつけたサムギョプサル(豚バラ肉の焼肉)ですね。
韓国らしさなのでしょうが、ラーメンに乗せるのはかなり大胆ですね。
おたまと取り皿がもらえるので、そちらに取り分けて食べます。
スープは牛骨が重いのか、旨み成分が底に沈殿気味。
最初、明らかに薄かったのですが、徐々に牛の味が濃くなりました。
全体をよくかき混ぜてから食べることをオススメ致します。
骨の成分が溶け出ているのか、ちょっとざらっとしたスープ。
カムジャタン(豚の背骨とジャガイモの鍋)みたいな感じですかね。
辛さは直線的で膨らみがないですが、確かに韓国らしくはあります。
ただ、残念なのは麺との相性がいまひとつというところ。
ここまでやるなら、むしろインスタント麺のほうがよいような……。
新しい試みではありますが、現在の雰囲気を見るに、
韓国料理でもラーメンでもないオリジナル料理という感じ。
食べさせ方などずいぶん斬新ではありますが、
どちらのファンも反応に困るのではという印象でした。
もうちょっと味が洗練されてくれば違うのでしょうけどね。
ともかくも珍しい料理を頂きました。
こういう料理が出てくるのも、韓国料理が注目を集めている証拠。
これはこれで好意的にとらえたいと思います。
店名:韓国ラーメン
住所:東京都新宿区高田馬場4-17-17プリンスマンション1階
電話:03-3363-3138
営業:11:30~15:00、17:00~24:00(月~土)、11:30~15:00、17:00~21:00(日・祝)
定休:なし
HP:なし
<過去の関連日記>
(04月25日)新大久保「明洞キンパプ」でキンパプ&ラミョン。
(02月26日)鐘閣の「キンパプ天国」でマンドゥラミョン。
4 Responses to 高田馬場「韓国ラーメン」でこにくラーメン。