厳密に言えば韓国料理ではないのですが、
やや近い、という意味で韓食日記にアップしたいと思います。
別府冷麺は朝鮮半島の冷麺とはまた違う、別府オリジナルだそうです。
ルーツは創業者の方が満州で食べた料理にあるのだとか。
それを日本人の舌に合うようアレンジしたのが別府冷麺です。
パッと見ただけでまずわかるかと思いますが、
朝鮮半島の冷麺に比べて、かなり麺が太いです。
スパゲティや、ちゃんぽんの麺に近い感じ。
食べるとかなりコシが強く、コキコキした独特の歯触りです。
麺を噛み切るときも、プチンと弾けるのではなく、
充分な粘りをもって、抵抗の末にほぐれていくという感じ。
と言っても嫌な固さではなく、意外に爽快な食感で不思議です。
冷麺の麺はうどん、そばなどと違い押し出し式で作られます。
生地に圧力をかけて穴から押し出して作るのですが、
なぜまたこんなに太い穴を用意したのかが謎ですね。
食感や、味との試行錯誤でこうなったということでしょうか。
スープは牛をベースに脂をきっちり取り除いたあっさり風味。
醤油の味が前面に出たやや塩気の強いタイプですが、
太く食感の強い麺にはこのくらいがベストでしょう。
具はゆで卵、薄切りにした牛肉、キャベツのキムチ。
白菜でなく、キャベツを使うのが別府式のようです。
別府冷麺を出す店はほかにもいくつかある模様。
「大陸」「きりん亭」「六盛」などが有名だと聞きました。
全国的にはあまり馴染みのないご当地料理ですが、
盛岡冷麺に負けずに頑張って欲しいと思います。
店名:胡月(こげつ)
住所:大分県別府市石垣東8-1-26
電話:0977-25-2735
営業:11:00~18:00
定休:火曜日(祝日の場合は翌日)
HP:なし
4 Responses to 別府「胡月」で別府冷麺。