友人宅でトッククを食べました。

今年の1月29日は旧暦の1月1日。
韓国は新暦でなく、旧暦で正月をお祝いします。
日本に来ている韓国の友人から招待を受けたので、
正月を祝う宴会に参加してきました。

韓国でも正月には雑煮を食べ、韓国語でトッククと呼ばれます。
日本の雑煮とは違って、うるち米のモチを使うのが特徴。
棒状に伸ばしたモチをナナメにスライスし、
小判状になったものを、牛肉を煮込んだスープに入れて食べます。
具には牛肉と溶き卵、最後に海苔が散らしてあります。

これを食べると韓国の正月だなあという気分に浸れますね。
留学時代もわざわざ自分で作って食べたりしていました(笑)。

他の料理は特に正月料理というわけではありませんが、
トッククのほかにもたくさんの料理が用意されていました。
特に印象的だったのがカジャミシッケと、ミョンテチム。
韓国ではなかなか見ることのできない北朝鮮料理です。
ご両親が北の出身で、お母さんが作って送ってくれたそうです。

カジャミシッケはカレイを使った熟れ寿司の一種。
ぶつ切りにしたカレイに大根と粟、唐辛子などを加えて発酵させます。
僕は初めて食べましたが、こんなに美味しいものだったとは。
ほのかな発酵臭と酸味がありますが、カレイは驚くほど柔らかく旨みがあります。
似た味を探すなら、上手に酢でしめた青魚のような雰囲気。
ただし味が酢だけではないので、もっと色々な味が混ざっています。
大根を食べてもうまいし、もろもろとした粟もつまみになります。
珍味の類に入るのでしょうが、初めてでも食べやすい味でした。

ミョンテチムは干したスケトウダラを甘く煮付けた料理。
煮びたしって言ったらちょっとまた違うのかな。
醤油と砂糖がベースになっているのだと思いますが、
じゅわっと水気が多く、べたっともしない甘露煮のような味わいです。
スケトウダラは干すと身の部分がガサガサになるのですが、
独特の香ばしい味わいを残しつつ、瑞々しく仕立ててありました。

きっと、お母さん本当に料理上手なんでしょうね。
どちらも冬の季節料理ですが、本当に珍しいものを頂きました。

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トックク

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カジャミシッケ

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ミョンテチム



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