コリアうめーや!!第11号
<ごあいさつ>
8月15日になりました。
小泉総理の靖国神社参拝を受けて日韓関係がまた揺れ動いております。
韓国を愛する者の1人として、やはり成り行きが気になります。
賛成、反対、様々な意見が飛び交って、
またあらゆる角度からの報道がなされておりますが、
その為にマスコミの中の日本人像、韓国人像までが
一人歩きしているようにも思えます。
政府レベルでは難しいことも、個人レベルでは可能です。
お互いに未来ある、よい関係を築いてゆく為にも、
初対面や第一印象に偏見を持ちこみたくないと思います。
少し堅い話になりました。
そのぶん本文の方をやわらかくしてあります。
気持ちをスパッ、サクッと切り替えて、
リラックス気分でスタートです。
<ナクチとベロ噛みディープキス!!>
人間とチューしたことはあっても、タコとチューした人はいないとあまり思う。
ペットで飼っている犬なら、戯れに顔をなめ合ったりして愛情表現をすることもあるかと
は思うが、ペットで飼っているタコを戯れになめている人はあまりいないと思う。
いや、いないと信じたい。
ナクチとは韓国ではよく食べるタコで、
日本では余りなじみがないがテナガダコという。
イイダコと訳される場合もあるが、イイダコではない。
頭のサイズこそイイダコ似だが足の長さは10倍くらいある。
イイダコがタコ界のドラえもんと呼ばれているのに対し、
ナクチはタコ界のミスコリアと呼ばれるほどスタイルがよくセクシーだ。
いっしょにしないでもらいたい。
そのミスコリアを韓国では実にサディスティックな方法で食べている。
まず生きたナクチの頭に親指を突っ込み、
ぐりっとひっくり返して内臓や墨袋を除く。
じゃばじゃばと洗い、もがき苦しむ足をしごいてまっすぐにし、
まな板の上に横たえる。
間髪入れず足先から3センチ間隔で、ブツギリ、ブツギリ、ブツギリ。
すぐさま皿に載せてごま油をかけまわし、塩をふって白ゴマをパラリ。
大急ぎでお客さまの元へ持っていって、
「お待たせいたしましたっ、サンナクチですっ!!」
サンナクチの「サン」とは「生きている」という意味である。
目にも止まらぬ早技で料理されてしまったナクチは、切り刻まれたことがまだよく理解で
きず、皿の上でも「どうした、何が起きた?」と慌てている。
ごま油にまみれてウネウネ動いているのだ。
それを見てしまった人は例外なく「キャーッ!!」と叫ぶ。
慣れている人でも「おおー!!」と叫ぶ。
一見気持ち悪いがここで引いてしまってはいけない。
ウネウネ動くほど新鮮なんだと考えたい。
おそるおそる口の中にいれ、いざ噛もうとしたその瞬間。
ブチュッ、ピタッとあちこちにひっつく。
吸盤が舌にはりつきレレレ状態になり、上あごにくっついてモゴモゴ地獄に陥る。
食べているというより食べられているという気になり、
すごい勢いで舌をチューチュー吸われ、だんだん気が遠くなっていく。
途中で逆上して、顔が美容体操状態になったり、
舌がつっぱらかってケイレンを起こしたりするが、
新鮮なだけあってやっぱり美味しい。
弾けるようなプリプリ感がたまらないのだ。
野菜などと一緒に辛いソースで炒めた料理もある。
生もいいが炒めたり、茹でたりしてもまた美味しい。
足の根元は太すぎて噛むのに苦労し、先っぽだと少し物足りない。
ちょうどフトモモのあたりがむっちりとして1番美味しい。
<おまけ>
3本足ナクチ(セバルナクチ)というのがいるそうです。
足が3本なのではなく、大人になる前の足の細い小さなナクチのことだそうです。
八田氏もまだ食べたことがありません。
1度食べてみたいものです。
<八田氏の独り言>
子供の頃1分間の黙祷は甲子園球場でするのが正式だと思ってました。
コリアうめーや!!第11号
2001年8月15日
発行人 八田 靖史
hachimax@hotmail.com