コリアうめーや!!創刊号

コリアうめーや!!創刊号

<ごあいさつ>
みなさま。はじめまして。わたくし「コリアうめーや」の執筆人、八田靖史と申します。
なんともめでたい創刊号。ひょっとしたら読者なんて僕一人かも……なんて心配に恐れおののきながらもついに創刊の運びとなってしまいました。
創刊。なんと素晴らしい響きでしょう。
目から鼻からそして口から、実に色々な種類の感動のナミダが流れ出てまいります。
喜びにのた打ち回って思わずこむら返りです。
やると決めたらやらねばなりません。
読者の方も読むと決めたら読まねばならないのです。
さあ、みなさん。がんばりましょう。3行下からいよいよスタートです。

<チゲ鍋って言うな!!>
はっきり言う。チゲ鍋って言うな。絶対言うな。
韓国人は笑っているぞ。
「日本人はチゲ鍋って言ってるんだってー。ばかみてー。」って。
違うんだ。日本人はなんとなくキムチが入った鍋をチゲ鍋って言ってるけど違うんだ。

辞書を引いてみるぞ。辞書は小学館の「朝鮮語辞典」だ。

チゲ(肉、野菜、豆腐などを入れヤンニョムで味付けした鍋料理)
(注)ヤンニョムは薬味、調味料、香辛料を混ぜたもの。味付け、下味に用いられる)

これを見てわかるようにチゲとは鍋料理のひとつである。
豆腐が入れば豆腐チゲ。キムチが入ればキムチチゲ。
海産物が入って味噌で味つけたら海鮮味噌チゲだ。(ヘムルテンジャンチゲ)

じゃあ日本の鍋はどうだ?
鳥肉が入ればトリ鍋。キノコが入ればキノコ鍋。カキが入ればカキ鍋。
するとチゲ鍋ってのはチゲが入ってる鍋って事だから……
大きな土鍋の中に各種鍋料理がちりばめられているという意味で……
どでかい鍋のふたをあけると中には、また大小の鍋がゴロゴロ……

そんな鍋があるか~~~~~!!(怒)

だからチゲ鍋って言うな。絶対言うな。
そこの居酒屋。そこのファミレス。そこのスーパー。
まかり間違っても「チゲ鍋」はじめましたなんてはり紙出すな。
冬の定番料理「チゲ鍋」にどうぞってキムチを売るな!!
チゲ鍋って言うな~~~~~!!(懇願)

……。
でも韓国も実はいい勝負。チゲ鍋を笑ってはいられないのだ。

韓国にもおでんがあります。そのまま韓国語でも「おでん」と発音します。
でも韓国人はおでんそのものを「おでん」というのみならず、中に入っている「おでんのタネ」までもおでんというのです。
そう。さつま揚げとかの練り製品のことを。

だから、だから、こんな奇妙なメニューが登場することに……

「おでんうどん」

韓国ではうどんもそのまま「うどん」と言います。
そして具にさつまあげを載せたうどんを「おでんうどん」ということに……

日本人の感覚で言えばおでんは料理であって、それの入ったうどんって言うのは想像しにくい。
百歩譲って「うどんおでん」ならまだ許せる。
おでんダネにうどんが入っているのは見たこと無いが、食べられないこともないだろう。
しかし「おでんうどん」……。

やい、韓国っ!!
おでんうどんって言うな。絶対言うな。
おでんは材料名じゃない。料理名なんだ。
おでんうどんって言うな~~~~~~。 (やや笑)

そんなこと言ってますけど実は八田氏ぜんぜん怒っていません。
こんな料理が生まれちゃうほど両国は食文化にも共通点があり、距離が近いのだということ。
チゲ鍋結構。おでんうどんOK。食の文化交流であります。
韓国にはうまいものが沢山あります。
韓国に行く機会があったらぜひ一度、おでんうどんを探してみてください。
結構食えます。

<八田氏の独り言>
「コリアうめーや」創刊号。読んでいただいて感謝です。
これからも韓国のうまいものをどんどん紹介していきたいと思います。
発行は月2回。1日と15日を予定です。(今回はイレギュラー)
ほんとは週刊にしたかったんだけど……次の目標です。

コリアうめーや!!創刊号
2001年3月21日
発行人 八田 靖史



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